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北川景子の怪演ドラマ『家売るオンナ』はいかにパワーアップしたか

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ドラマ『家売るオンナの逆襲』公式webより

 北川景子の怪演が光る『家売るオンナの逆襲』が好調だ。初回視聴率は12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の好スタートを切り、第二話は12.9%に上昇。第三話からはやや数字を落としてしまったが、変わらずの2桁台をキープしている。謎に包まれたフリーランス不動産・留守堂(松田翔太)の正体が判明する注目の第五話は、第四話より0.8%ポイントアップの11.8%を記録した。

 本作は高視聴率を叩きだした『家売るオンナ』(2016年7月期)の続編。それまでは、演技力よりも美しい容姿のほうが話題になることの多かった北川だったが、三軒家万智という特異なキャラクターが妙にフィット。北川史上最大の当たり役となった。

社会問題を取り入れたストーリー

 さまざまな切り口で世の中の問題に切り込む『家売るオンナの逆襲』。これまで放送された五話までで、熟年夫婦の住み替え問題、炎上YouTuber、独居老人とネカフェ難民、LGBTを取り巻く問題など、日本社会が現在進行形で抱えるさまざまな事象に焦点を当てている。どの内容も心温まる人間ドラマになっていながら、現実では解決の難しい複雑な問題を三軒家が独特の理論で次々と解決していくのが痛快だ。

 特に第二話の独居老人とネカフェ難民の回は冴えていた。泉ピンコ演じる神子が、自身を幼児扱いする介護施設の職員に「赤ちゃんじゃないんだよ!」と怒りをあらわにしたり、ネカフェを「吹き溜まり」と評した三軒家に対し「今日頑張れなかった人間にも明日は来る、人生は続くんだ!必死でがんばってもできないやつもいるんだよ、世の中には吹き溜まりだって必要なんだよ!」と反論したりと、普段感じていても言葉に出すことが憚られる「思い」を赤裸々に代弁させていた。

 この回を観て将来の自分に危機感を感じた視聴者は少なくないだろう。今現在平和な生活を送っていたとしても、ネカフェを住居がわりにしたり、介護施設に入所することは起こり得る未来なのである。

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