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北川景子の怪演ドラマ『家売るオンナ』はいかにパワーアップしたか

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注目の第五話は美醜問題にスポットを当てた展開

 連戦連勝で無敵の三軒家だが、第四話で謎の男・留守堂に顧客を奪われてしまった。まさかの敗北に職場が騒然とする中、当の本人は有給休暇を取得して姿を消してしまう。そんな中、三軒家と小学校で同級生だったという田部竜司(柄本時生)と婚約者・奈々(知英)がテイコー不動産へ家を探しにやって来る。外見に強いコンプレックスを抱える田部は、家選びは外観重視、婚約者も外見で選んだと言い切り、見栄えの良い家を熱望するのだがーー。

 美醜問題に焦点を当てた第五話は「ブスの遺伝子はいらない」「君はあの顔を嫁にできるか?」など危険なワードが盛りだくさん。繊細な問題を重くさせすぎず、かといって軽くも描かない大石静の脚本力は秀逸だ。

 さすがの三軒家でも、外見に強いこだわりを持つ田部を陥落することは難しいのでは? と解決が危ぶまれたが、「私に売れない家はない!」といつもの決め台詞で、三軒家は今回の難問も華麗に解決。毎度ながら、強引で斬新な解決方法ではあるが、ホッとするラストだった。

パワーアップした面々たち

 「テイコー不動産」の個性的な社員たちは前作に引き続き健在。振り切ったキャラクターたちは観ていてとても楽しいが、前作には微塵も感じとることのできなかった足立(千葉雄大)の『おっさんずラブ』要素が唐突過ぎて戸惑いを隠せない。

 『おっさんずラブ』人気にあやかった展開なのは十分に理解できるのだが、果たして本当にこの設定は必要だったのだろうか? やはりいろいろ詰め込みすぎな印象が否めない。しかし、強気な足立が恋をして優しくなったり弱気になったりする様子は微笑ましく、恋の行方がどうなっていくのか結局気になってしまう。

 今作から新規加入した今どきの若手コンビ・鍵村(草川拓弥)と床嶋(長井短)も、少々極端ではあるが「こういう若手いるなぁ」と納得の2人。覇気がなく人を食ったような態度の鍵村と、仕事中に平然と居眠りをするやる気のない床嶋。どちらも好感が持てない憎たらしいキャラクターたちだが、三軒家マジックでどう変化していくのか楽しみである。

 そして、『家売るオンナの逆襲』最大のキーマンといえる留守堂。「フリーランスの不動産営業」ということ以外謎に包まれていた彼だったが、第五話では、実は三軒家の小学生時代の同級生であることが発覚し、衝撃の事実が明らかになる。三軒家のクールな強敵・留守堂だったが、その真意を知った三軒家はどう出るのか? 今後の留守堂の動きにも要注目だ。

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