
「Getty Images」より
前回は自身の給与を増やすための方策として、「自身の売上高を増やす」「自社の売上高を増やす」「管理職になる」の3つをご紹介しました。
今回はこのなかから、一番正統派ともいえる「自身の売上を増やす」という方法について考えます。
以前、私が某企業で中途採用面接を行っていた時、現職で営業をしている方から応募がありました。その方は転職したいと思う理由について「現職の給与が低い。会社は利益が出ているのだから従業員に還元しなければならないと思う」と話されました。
具体的に今の会社ならいくらぐらいもらうのが妥当だと思うか、と尋ねたところ「今は(年収)400万円だが、500万円ぐらいは支払われるべきだ」とのことでした。しかし、その方の営業実績を聞くと年間350万円程度とのこと。実は現職の企業は、その方を抱えることでむしろ赤字だったわけです(マーケティングや後輩指導、管理系業務などの数字にあらわれない仕事はしていませんでした)。
個々の社員が営業活動や生産活動の一部しか担当していない(できない)企業がほとんどだとは思いますが、それでも自身の成果は売上高に換算するとどれぐらいなのか、という観点を持つことは成果向上の第一歩になります。
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