投資における“持たざるリスク”のウソ 相場上昇でも個人投資家は焦るべからず

【この記事のキーワード】

「群れの心理」にダマされるな

 ところが個人は、他の人がどうであれ関係ありません。自分が儲かるかどうかだけです。つまり、機関投資家が相対比較であるのに対して、個人の場合は絶対損益が重要なのです。したがって、上昇相場に乗り遅れたら、様子を見て買わなければいいだけの話です。むしろ乗り遅れまいと焦って買うと、往々にして高値づかみをすることになってしまいます。ですから個人投資家は「持たざるリスク」を考える必要はなく、「今は高くてもう買えない」と思ったら、何もせずにじっとしていればいいのです。昔から「休むも相場」ということわざだってあります。ところが多くの場合、相場が上昇し始めると多くの人は乗り遅れまいと焦って買いに出ることになります。これはどうしてでしょう?

 行動経済学に「ハーディング現象」というものがあります。これは「群れの心理」ともいうべきもので、みんなと同じ行動をしないと不安に陥る心理をいいます。この場合は、本来であれば投資の判断はあくまでも自分ですべきことであるにもかかわらず、つい周りの人の行動に同調してしまいがちになることを指します。

 「持たざるリスク」という言葉に煽られると、“みんなが買うから自分も買わなければ!”という焦りの気持ちに陥り、ほかの人と同じく買いに走るという行動をとりがちです。昔流行ったジョークでいえば「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というやつです。

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