投資における“持たざるリスク”のウソ 相場上昇でも個人投資家は焦るべからず

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何もしない勇気

 でも、株式投資においてはみんなと同じ行動をとっていたのではダメで、むしろ逆の行動をとらなければ儲けることはできません。とはいえ、みんなと逆のことをやるのは非常に難しいことで、強い意志を持っていなければ実行するのは困難です。であれば、むしろ何もしないで様子を見ているだけでもいいのではないかと思います。

 どんな状況でも常に株式で運用し続けなければならないプロの運用者と違って、個人投資家は常にフルインベストメントの状態にしておく必要はまったくありません。野球にたとえていえば、個人投資家はバッターボックスに立ったら打ちやすい好きな球が来るまでいつまででも待てばいいのです。プロの運用者はそういうわけにはいきません。いつまでもバットを振らないでいると「何をしているんだ、早く打て!」とヤジを飛ばされるからです。しかし、個人投資家はそれぞれ自分の運用スタイルがあるのですから、無理して投資し続けなければならない理由はなにもありません。

 むしろ現金を常に一定の比率で持っておき、株価が大きく下がった時に買えるようにしておいたほうが、結果として得られる利益は大きくなるはずです。株式市場は永遠に上がり続けることもなければ、永遠に下がり続けることもありません。たまたま上昇相場に乗り遅れてもどこかで必ず下がりますから、次に大きく下がった時を待てばいいのです。焦る必要はまったくありません。

 私は「持たざるリスク」という言葉を聞くたびに、駅のホームのアナウンスを思い出します。「発車間際の駆け込み乗車は大変危険ですからお止めください。次の列車をお待ちください」(笑)。乗り遅れても次の列車は必ずやってきますから、勢いよく飛び乗らなくても次を待てばいいのです。株価が動いたときに個人投資家が焦って行動することは避けるべきでしょう。

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