池江璃花子選手の白血病公表で注目集める骨髄バンク ドナー登録、提供の流れ

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実際にドナーとなった場合、提供までの流れ

 患者とHLAが適合すると、ドナー候補になったことを知らせる書類が送付され、本人の提供意思、家族の意向、日程、健康状態などをアンケートで回答する。その後、確認検査が行われ、説明や問診を受け、提供の意思に変わりがなければ一般血液検査を受ける。検査結果通知は約2週間後に、さらにドナー選定結果通知は1〜2カ月後に届く。

 ドナーに選ばれた場合、最終同意が行われ、コーディネーターと調整医師が、ドナーと家族の最終的な提供意思を確認した上で、採取日程や施設を決定。なお、最終同意の後、提供意思を撤回することはできない。

 提供方法は2種類あり、「骨髄提供」は全身麻酔をして腰の骨から骨髄液を採取。「末梢血管細胞提供」は機械で血液中の造血幹細胞を取り出す。方法は違うものの、いずれも提供までの準備や体調管理は欠かせず、入院も必要になる。

 骨髄提供の場合、提供予定日の約1ヵ月前には、安全な採取に備え、採取施設にて詳しい健康診断が行われる。また、採取後の貧血軽減のため血液を事前に採取しておく。採取の際は3泊4日程度の入院が必要となる。ドナーは採取1〜2日前に入院し、健康チェックと説明を受け、全身麻酔で骨髄採取が行われ、採取2〜3日後に退院となる。

 末梢血管細胞の場合も採取の3週間前までに、採取施設で詳しい健康診断をする。さらに採取の3〜4日前から、末梢血中(全身を流れている血液)に造血幹細胞を増やすために毎日G-CSFを注射する。なお、G-CSF注射初日から入院する場合は4泊5日~6泊7日程度、通院で注射する場合は1泊2日~3泊4日程度の入院となる。末梢血幹細胞採取当日もG-CSF注射を受け、3~4時間後に採取開始。患者の移植に必要な数が採取できれば1回で終了するが、必要数に満たなければ翌日2回目の採取が行われる。採取から1~2日後に退院となる。

 働き盛りには入院がネックに感じられるが、企業によってはドナー休暇制度も設けられている。市区町村によってはドナー助成制度があり、助成金が支給される(2019年1月15日現在、38都道府県・433市区町村で実施。非公開4自治体)。

 池江璃花子選手の白血病公表後、にわかに全国の骨髄バンクへの問い合わせが殺到しているという。だが20~30代の若い登録者が全国的に不足しているそうで、これをきっかけに若い世代の積極的なドナー登録が期待される。

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