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妊活に積極的な夫は1割程度 夫婦間の意識ギャップも「強く言って夫婦の関係性を壊すのが怖い」

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「Getty Images」より

 不妊治療が市民権を得つつあり、“妊活”という言葉を耳にする機会も増えた。子どもを望む夫婦の意識は、どのように変化しているのだろうか。

 株式会社F Treatmentは2月4日、妊活中及び妊活や不妊治療の経験がある20代~50代の女性750人を対象とした「妊活・不妊治療に関する意識調査」のアンケート調査を発表している。4割以上の夫婦が、子どもを望んでから不妊に気づき、不妊治療をスタートさせるまでの間に1年以上を要しているようだ。

 というのも、「妊娠を目的とした性交渉を始めてから、不妊治療を行う医療機関への通院を始めるまでにかかった期間」について、「1年以上2年未満」(23.3%)「2年以上3年未満」(8.6%)「3年以上」(7.6%)という回答が多い。「治療開始に1年以上かかった」人たちの理由としては、「自分が不妊だとは思わなかった」(55.4%)と答えた人が最も多かった。

 不妊とは、妊娠を望む男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず「一定期間」妊娠しない状態のことをいう。この「一定期間」は一般的に「1年間」と定義されているため、不妊に気がつくまである程度の時間を要するのは仕方ないかもしれない。ただし調査からは、「まさか自分が」、もしくは「まさか相手が」という、当事者意識の低さもうかがえる。

 妊活においては、夫婦間の意識に差があることも指摘される。「妊活や不妊治療に関する夫婦間での意識のギャップ」の調査を見ると、5割以上が「妻のほうが積極的である」と回答しており、「夫のほうが積極的である」という回答は1割程度にとどまっている。さらに、「妊活中、妊活や不妊治療に対する意識で夫婦間にギャップを感じても解消できなかった理由」では、妻側からは「強く言って夫婦の関係性を壊すのが怖いから」(29.8%)という回答が最も票を集めていた。

 世界保健機関(WHO)は、不妊の原因について、「男女ともに原因があるケース」が24%、「男性に不妊の原因があるケース」が24%という調査結果を公表しており、不妊は決して母体だけの問題ではなく、精子の異常が原因にもなり得ることはすでに広く知られている。しかし前出の調査結果を見るに、現状ではいまだに妊娠が女性の問題と見なされており、事者意識が欠けた男性も少なくないようだ。

 こうした実情からか、「結婚当初の子供がいつ、何人欲しいか」という“ファミリープラン”が当初の予定より「遅れている(1年以上)」と回答した夫婦は47.6%にものぼる。ファミリープランが遅れている理由は、「なかなか妊娠しないから」(54.2%)という回答が最も多かった。夫婦揃って妊娠および不妊について当事者意識を持って学ぶ姿勢が必要といえるだろう。

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