スマートウォッチだけじゃないウェアラブルデバイス市場の拡大 注目端末は?

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「大きな課題として言われているのが、バッテリーの問題です。動力源として電池が使われているわけですが、その持続時間をいかに長くしていくか。また、人の体に直接取り付けて使うデバイスでは、電池の発熱対策など、安全性をより一層高める努力も必要でしょう。

 ほかにもプライバシーの問題もあります。たとえば、メガネ型のウェアラブルデバイスを装着して、カメラで録画しながら歩くこともできますよね。つまり悪意があれば、装着者視点の映像が簡単に盗撮できることになります。そのようなケースで映された側のプライバシーはどうなるのか、今後は社会的に大きな問題になっていくかもしれません」(片山氏)

 今年1月に開催された「第5回 ウェアラブル EXPO」で、取材を行ったという片山氏。出展されていた最新鋭のウェアラブルデバイスのなかで、とりわけ印象に残ったものを伺った。

「とくに印象に残っているのはスマートグラスの分野です。レンズに情報を投影するだけではなく、網膜に直接情報を投影する形のものや、普通の眼鏡に着脱可能なスマートグラス・アタッチメントもあり、さらなる進化を果たしています。

 さらに、スマートキャップやスマートイヤホンなども登場しており、ウェアラブルデバイスは大変多様化しているというのが、このエキスポで得た感想でした。面白かったのが、もともとは帯を作っていた京都のミツフジというメーカーが、心拍数や眠気を測ることのできるスマートウェアを自力で開発し、出展していたことでしょうか。デバイスだけではなく、それを作る企業側も大小さまざまでしたね」(片山氏)

 片山氏によれば、エキスポに出展されていた製品のなかには、実用化・商品化されているものも少なくないという。網膜に情報を投影するという、SF映画さながらの機器の登場も、遠くない未来に実現しそうだ。多様な企業の開発合戦によって、進化し続けるウェアラブルデバイスが、私たちの暮らしをよい方向に変えてくれることに期待したい。

(文・取材=後藤拓也[A4studio])

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