「新しい地図」はSMAP以上にアイドルだった…ファンミーティングで見えた可能性

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香取慎吾Instagramより

 元SMAPの草なぎ剛、稲垣吾郎、香取慎吾による「新しい地図」は2月16日、東京・武蔵野の森総合スポーツセンターで初のファンミーティングイベント「新しい地図NAKAMA to(と)MEETING_vol.1」を開催した。東京、愛知、大阪、宮城、福岡の5都市全22公演を予定している同イベントの初日には、昼夜2公演合わせて約1万6000人のファンが駆けつけた。

 この日、久しぶりにファンを目の前にした大きなステージに立った草なぎ、稲垣、香取の3人は、「新しい地図」の代表曲「雨上がりのステップ」や「#SINGING」「72」で歌とダンスを披露。また、ファン参加型のゲームやトークコーナー、SNS投稿用の写真撮影タイムなどを設けて、ファンとの自由な交流を楽しんだ。

 公演後、会場ロビーで来場者の見送りを終えた香取は、この日の感想を「懐かしいところもあれば、今までのライブと違って(ファンとの)距離が近いところもあって。でも気持ちいいですよね、ステージって」「最近僕は個展に向けて絵を描いていて“アーティスト香取慎吾”と呼ばれることもあるけど、“アイドル香取慎吾”も最高に気持ちいいです」と、初のファンミーティングの感想を述べた。

 また、稲垣は「僕らがSNSを始めてから、一対一のつながりというか、個人的につながっていることを感じています。でも実際に会えてはいなかったので、こうしてお会いしてみなさんの幸せそうな顔を見て、感謝を伝えられたので本当に最高の時間でした」。草なぎも「(結成から)1年後にこんなに大きな会場で皆さんの前でステージで歌っているとは思っていなかったので……」と感無量の様子。成功裏に終わったファンミーティングの手応えを感じていたようだ。

ジャニーズ時代はご法度だったTwitterやInstagramを駆使してファンに発信

 2016年のSMAP解散騒動後、ジャニーズ事務所から独立した「新しい地図」の3人。退所後はそれぞれの活動も旺盛で、どんどん活躍の幅を広げている。昨年9月、香取は芸術家としてルーヴル美術館で個展を実現させたばかりで、草なぎは12月に舞台『道 La Strada』に主演。稲垣も、今年2月15日公開の映画『半世界』で主演を果たしている。

 退所後、ファンとの交流のあり方でとくに大きく変化したのは、それぞれがTwitterやInstagramで発信を始め、インターネットでファンの裾野をよりいっそう広げていることだろう。これはファンミーティングにもいえることだが、大手事務所に属するスーパーアイドルSMAPだった頃は、3人がこのような近しい距離感でファンと交流することはあり得なかった。

 草なぎは、昨年12月発売「週刊文春WOMAN」(文藝春秋)の対談にて、鶴瓶から<「今はネットOKなんやろ?」>と尋ねられ、次のように語っていた。

<「時間の流れが全然違うというか。SNSを始めたりしたので、なんかまったく新しい感覚ですね」>

<「最初、YouTubeっていう言葉も知らなかったのに、気づいたら『お前がやれ』みたいな感じで、YouTube担当になってたんです。半分騙されたみたいな感じだったんですけど、やり始めたら楽しくて」>

<「SNSで情報を発信していると、反応がすごく早いですよね。新しいことをやろうっていうときも、告知から反応が帰ってくるまでのタイムラグがほとんどなくて」>

 草なぎは、YouTuberとしての発信やSNS投稿を楽しんでいるようだ。

 ジャニーズ事務所は肖像権保護の観点からいまだに一部インターネット媒体ではタレントの白抜き写真しか掲載させず、ジャニーズが主演するドラマの公式SNSさえ、主演俳優の写真をアップしないという不自然さだ。タレント個人がSNSでファンとやりとりするなどもってのほかだろう。

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