社会

GACKT「パパ活」批判、若い女性を売り物として扱う社会の問題は?

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GACKTオフィシャルブログより

 今月22日に、主演映画『翔んで埼玉』の公開を控えGACKTが様々なテレビバラエティで宣伝に励んでいる。だからだろうか、GACKTが今からおよそ1年半前、若い女性の「ブランド志向」、ひいては日本の「JKビジネス」問題に長々と言及したブログが掘り起こされ、にわかに注目を集めている。

 

 およそ1年半も経過した今になって注目されているのは、今月14日、Twitterであるユーザーが<軽々しくパパ活の類に手を出す前にGACKT様のブログを読んでほしい>と、GACKTが2017年8月16日に投稿したブログを紹介したことがきっかけだ。当該ツイートには、リツイートが5万件以上、いいね!が12万件以上集まっており、かなりの反響だ。

 このことを取り上げた「女性自身」のweb記事がYahoo!ニュースに転載されると、こちらにも3000件近くのコメントが寄せられている。GACKTの意見への賛同がほとんどだ。

 2017年8月16日のブログでGACKTは、KL(マレーシアの首都、クアラルンプール)の空港でサンローランのバッグを持つ若い女性を見かけたことに触れ、以下のように綴っている。

<こんな若い子がサンローランのカバンを持つ。
最近、若い子の身の丈に合っていないブランド志向に気分が悪い
中にはバーキンのプレミアバッグなどを持っている子さえ見かける。
『一体どうやったらそんな300万もするバッグを自分で買えるか?』
と声を大にして言いたい。
まったく身の丈に合っていないバッグを20代前半の子達が、持ち歩いているのを見かけるとその子達の稼ぎ方に疑問を覚える>

 GACKTは身の丈に合わないバッグを買うために日本の若い女性たちが売春していると断罪し、その浅はかさを嘆く。

<考えただけで恐ろしい。
JKビジネスがどうのこうの…とよくニュースでは見かけるが、
実際に今の日本は想像以上の売りビジネスが横行している。
売れないアイドル・グラドル・モデルの子達も
一見、普通の大学生・社会人に見える子達も
こういった仕事をやってる子が少なくない。
ブランド志向がここまで強い国も珍しい。
ブランド品を買うのがダメだとは思わないが、
自分の身の丈に合っていない買い物をするために
売春などを平気でしてしまうおかしな感覚に慣れている子が多すぎる。
いや、そもそも売春などとは思っていないのだろう。
デートをして小遣いを貰うという軽いイメージなのだろう>

<海外で身売りしている子たちは
生活ができないからやっているという子が圧倒的に多いが、
日本では生活ができないから身売りをするのではなく、
高価なブランド品を買うために、
贅沢な生活をするためにウリに走る。
もしくは普通に仕事をするのは面倒臭いからするのか?
どちらにせよ世も末だ…>

 GACKTは本気で嘆いているようだった。GACKTが考えるJKビジネスは、90年代に援助交際ブームとしてマスコミが報じた風景そのままなのだろう。あるいはGACKTの周囲には、安易な考えで売春をする“売れないアイドル・グラドル・モデルの子達”“、普通の大学生・社会人に見える子達”がいるのかもしれない。

 このブログについては当時Wezzyでも批判的に取り上げている。

GACKTは「JKビジネス」をする「若い女子」を責め、現代社会を嘆く

 ミュージシャンのGACKT(44)が、8月16日に更新したブログの中で、日本の「JKビジネス」に対する嘆きを長々と綴っている。 ブログによ…

ウェジー 2017.08.18

 最近では「パパ活」「ギャラ飲み」というワードも流行しており、貧困ではないにもかかわらず売春やそれに準じた行動で金品を得る若い女性が一定数いるように見える。しかし若い女性を売り物として扱い、「買う」男性たちの存在により売買春は成立しており、女性が改心すれば一掃されるかといえば違うだろう。

 また、頼れる家族も定職も自宅もない少女が、そうしたビジネスにかすめとられ、搾取されている現状も無視できない。そうした少女に対して「自分を大切にしろ」と叱り飛ばして問題は解決するだろうか。まず保護し安全な居場所を提供しなければならないはずだ。

 すべて軽薄な若い女性たちの自己責任のように捉えてしまっては、物事を矮小化する。今の日本はGACKTに見えているような享楽的で豊かな部分だけで構成されてはいないだろう。

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