夫婦の育児分担「女8 :男2」の衝撃…家庭の問題ではなく日本の働き方の問題ではないか

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 リクルートが2017年に実地した「長時間労働に関する実態調査」によると、正社員男女の月の平均労働時間は、男性の最頻値が180時間以上200時間未満(24.2%)に対し、女性は160時間以上180時間未満(40.2%)となっている。また、200時間以上と答えた割合は、男性が4割強(42.4%)に対して、女性が2割弱(18.5%)。時短勤務などの影響を考慮しても性別によって労働時間の差が生まれていることは明らかで、一般に男性の方が女性よりも労働時間が長い傾向にあるようだ。他方で、東京都の福祉保健基礎調査によれば、約7割の子持ち男性は「勤務時間が短縮できれば、家事や育児にもっと参加できる」と回答している。

 「男性の家事・育児の参加率の低さ」の背景には、「家事育児は女性の役割」という認識の蔓延もあるだろうが、長時間労働が慢性化している働き方や、残業代に頼らなければ家計を支えることができないような給与の低さという構造的な問題があることは明らかだ。また、すでに「配偶者に残業してもらわなければ困るから、仕方ない」と割り切って、あるいは諦めている家庭も多いのではないか。

 男女共同参画会議の「男性の暮らし方・意識の変革に向けた課題と方策」によれば、夫婦の家事・育児の割合が5:5の場合、男性の満足度は平均(20.6%)よりも10ポイント増の31.2%と増加している。さらに、女性は平均(18.5%)を大きく上回る54.0%と大きな満足感が得られる。長時間労働の是正は夫婦の良好な関係維持にもつながるということだ。

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