
「Getty Images」より
就職活動中の女子大学生にわいせつ行為に及んだとして、警視庁三田署が、大手ゼネコン「大林組」社員の宗村港容疑者(27)を2月18日に逮捕していたことを、同月21日、新聞各社が報じた。1月27日夜、東京都港区の自宅マンションで20代の女子大学生にわいせつな行為をしたという強制わいせつ容疑での逮捕だが、宗村容疑者は、一部容疑を否認しているという。
女子大学生と宗村容疑者は、就活中の学生とOBをつなぐスマホアプリで知り合い、この日が初対面だった。宗村容疑者は「就活についてアドバイスする」と女子大学生を品川駅近くの喫茶店に呼び出した。AERA dot.が報じるところによれば、このとき宗村容疑者は「面接のための資料をパソコンで見せながら説明した方がいい」と女子大学生に伝え、「パソコンは事務所にある」と喫茶店から女子大学生を連れ出した。ところが向かった先は、会社の事務所ではなく、宗村容疑者の自宅マンションだったのである。ここでわいせつ行為に及んだあと、宗村容疑者は女子大学生に「わいせつ事件が表に出ると就職には不利だ」といった内容の口止めをしていたともいわれる。
この逮捕報道が出る直前のタイミングで、Business Insider Japanは就活中の女子学生へのセクハラが横行している問題を続けて報じていた。OB訪問で出会った男性社員から飲みに誘われ、キスをされたという女子学生や、複数の女子学生に個別に会おうと誘いをかける男性社員といったエピソードに加え、同サイトが独自に行った緊急アンケートでは、回答を寄せた約5割の学生が就職活動中にセクハラ被害にあっており、そのうち約7割が誰にも相談できずにいるという衝撃の結果が報じられている。宗村容疑者は女子大学生を喫茶店から自宅に誘い出したが、このアンケートでも同様に、自宅に誘われるというケースが頻発しているという事実が浮き彫りとなっていた。
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