政治

大臣はなぜ、失言するのか ご褒美や票集めのために過ぎない「大臣」というポスト

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「Getty Images」より

 政治家の失言というのは、昔から多い。最近では桜田義孝五輪担当相が話題になっている。

 なかには、明らかにマスコミの「言葉狩り」的な揚げ足取りもあるし、何かと目立つ存在ではあるので、特に印象に残りやすいという面もある。が、それにしても多い。

 大臣たる者、自分の立場と発言の重みは百も承知のはずだが(いや、実はそれも怪しい?)、失言してしまう。そのため多くの国民は、「なんであんな人が大臣になれるの?」と首をかしげることになる。大臣の失言の多さには、永田町の力学が見え隠れしているようだ。

大臣の失言はもはや十八番

 失言で記憶に新しいのは、金田勝年元法務大臣だろう。2017年2月、「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案について「成案ができたら説明する」「私の頭脳ではちょっと対応できない」などと国会で答弁してしまった。そのため野党は、同年5月17日に「資質が欠如している」として衆議院で不信任決議案、6月13日に問責決議案を提出した。

 金田元大臣は一橋大学卒業で元大蔵官僚というエリートだが、エリートなだけでは大臣を務めるのは難しいということか。やはり大臣の席は適材適所ではなく論功行賞なのか。というのも、その前の参院選で自民党は東北6県で苦戦し、秋田だけが勝利したのだ。その褒美として秋田県選出の金田議員に大臣の席が用意されたといわれている。

失言が多くても大臣にはなれる

 金田元大臣と同様のエリート政治家として、片山さつき地方創生担当大臣がいる。

 東大法学部を卒業して旧大蔵省に入省。フランス国立行政学院に留学後、広島国税局海田税務署長や、横浜税関総務部長などの数々のポストを歴任。女性初となる主計局主査となり、主計局主計官なども歴任している。

 衆院選での初当選は2005年だった。ところがこれほどのエリートである彼女も、政治家になると怪しくなってきた。

 片山氏は何事に対しても仕事が早い人だったらしく、失言も大臣になる前から話題になっていた。2014年9月に御嶽山が噴火して甚大な災害となった際には、民主党政権の事業仕分けで御嶽山が常時監視対象からはずされたのが被害を大きくした原因であることを示唆する内容をTwitterに投稿した。

 しかし、これは事実誤認であったため、片山氏は撤回と謝罪をし、自民党国対委員長から口頭注意を、参院幹事長からは厳重注意をそれぞれ受けた。

 Twitterといえば、片山氏はこの前の年に、台湾人から聞いた話として、台湾の人は中国の人と異なりお金のために人殺しをしないというような投稿をして批判されたこともある。

 2017年にはテレビで加計学園問題がテーマになった時、四国に獣医師が不足している理由として「(四国は)離れ小島ですから」と発言。その場で共演者から諫められたものの、「そんなこと言ってない」と言い張る始末だ。

 これほどの失言や炎上を招いた片山氏だが、ちゃっかり内閣特命担当大臣と女性活躍担当大臣に就任している。

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