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小川彩佳アナの『NEWS23』メインキャスター就任に期待すること

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『報道ステーション』(テレビ朝日)番組ホームページより

 先日、結婚およびテレビ朝日退社を発表した小川彩佳アナウンサーが、7月から『NEWS23』(TBS系)のメインキャスターに就任すると、複数のメディアが報じている。

 小川彩佳アナは昨年9月に7年半務めた『報道ステーション』(テレビ朝日系)のサブキャスターを卒業。10月からは『AbemaPrime』(AbemaTV)のキャスターに就任していた。

 『NEWS23』メインキャスターへの就任で、小川彩佳アナは再び地上波テレビの報道番組キャスターへ復帰することになる。

 ニュースサイト版「女性自身」では、現在の『NEWS23』の視聴率は3%台で頭打ちといった苦しい状況にあり、小川アナメインキャスター起用の背景にはTBS側の切実な事情があったとも報じられている。

 小川アナの大役起用は、その状況を打開する有効な一手となる可能性も高いだろう。

 小川アナがそれだけの人気と期待感をもたれているのには理由がある。報道番組が次々と政権への忖度に絡めとられていくなか、彼女は気骨ある態度を貫き続けた人だからだ。

小川彩佳アナが古舘伊知郎から学んだこと

 小川アナは、単なる「ニュース読み」にとどまらない。自ら取材をし、そこで得た実感をもとにコメントをしてきたキャスターである。

 それが一番よくわかるエピソードが、年末年始休暇中に、トランプ大統領のツイート3万4000件をすべて読み込み、彼の思想の変遷や課題点などを分析したという話だ。

 それまでは『報道ステーション』スタッフのなかでも小川アナへの信頼はあまり厚くなく、行きたい取材に行かせてもらえないことも多かったそうだが、これを気に、<以来、少しずつ、やってみない? と言われることや、やってみたいと自信を持って言えることが増えました>と語っている(ニュースサイト「Asahi Shimbun Digital & W」2018年2月28日付)。

 そうした努力の末に、小川アナは権力に忖度しないリベラルなメッセージを語るキャスターとしての地位を確率し、それを求める視聴者から高い評価を受けた。

 たとえば、『報道ステーション』に安倍首相がゲスト出演した際(2017年9月25日放送回)には、<国連の演説を聞いていましても、対話よりも圧力ですとか、トランプ大統領と歩調も口調も一つにするような言葉が相次ぎましたけれども、そうした言葉を聞いていますと、逆に危機を煽ってしまうのではないか、危機を招いてしまうのではないかという不安を覚える方も多いと思うんですけれども>と語り、安倍政権が北朝鮮に対して行っている圧力一辺倒の対応は逆に戦争につながる危険性を高めているのではないかと、直接批判した場面は思い出深い。

 その背景には、『報道ステーション』での古舘伊知郎氏の姿勢が影響しているという。古舘氏は『報道ステーション』メインキャスター時代、原発問題にこだわり、政権やスポンサーからの圧力を受けながらも、批判を繰り返していた。

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