
専門学校HAL 2018年度TVCM 「ジブン覚醒」篇
2010年度から9年連続で希望者就職率100%を成し遂げ、各分野へとプロフェッショナルを輩出している専門学校「HAL東京」(東京都新宿区)。新宿駅西口前にそびえ立つ「コクーンタワー」がその学び舎だが、あの中でいったいどんな生徒たちが、どんな勉強をしているのだろうか……?
そこで今回、毎年2月に行われる「就職作品プレゼンテーション」にお邪魔し、コクーンタワーの内部に潜入してきた。「就職作品プレゼンテーション」では、各学部の学生たちが個人のブースを設けて、企業の採用担当者たちに自分自身を売り込んでいるという。世間一般がイメージするような、学生側から企業の合同説明会に足を運ぶという就職活動とは真逆のスタンスではないか。
今年は2月21日・22日に開かれ、来年3月に卒業予定の学生たち約730名が参加。このうち2日目は「グラフィックデザイン」「イラスト」「カーデザイン」「ロボット」「IT」「WEB」分野を学んだ学生たちが出展するという。さっそくその模様をレポートしよう。※1日目は、「ゲーム」「CG」「アニメ」「ミュージック」分野の学生が出展。
【カーデザイン学科】超近未来なオートモビルだけじゃない! 文房具などのプロダクトデザインにもトライ
就職作品プレゼンテーションの会場は、先述した新宿のコクーンタワー。HAL東京のほかにも東京モード学園、首都医校、東京通信大学というグループ校の総合校舎だ。

コクーンタワーに初潜入!
教室に入ってまず興味が引かれたのが、カーデザイン学科の展示だ。HAL東京にゲームやCGを学ぶというイメージがあるかも知れないが、カーデザインまで学習できたとは初耳だった。
こちらはカーデザイン学科3年生、田原一鳴さんのブース。車のクレイモデルや説明ボードで構成されている。話を聞いてみた。

カーデザイン学科3年生/田原一鳴さんのブース
「どのようにコンセプトを立案したかというメイキングに始まり、完成した作品のビジュアルまで、マルチにプロデュースすることを目標にしました。やはり人は目から情報を得るので、取っ掛かりの部分で少しでも人に好印象を与えられたらと、説明ボードのレイアウトなどにはかなり工夫をしました」(田原さん)
手前にある3つの円筒が並んだ車は、新時代のケータリングサービスに向けたオートモビルの模型だ。運転席、レストラン、冷蔵庫が一体となっている。

近未来的なデザインのオートモビル
一方、こちらは田原さんが新設計した鉛筆削り。

田原さんの鉛筆削り。見た目もスタイリッシュだが、設計も凝られている
「従来の鉛筆削りはコンパクトさを追求するがゆえ、鉛筆の芯の根元にすごく負荷がかかってしまい、芯が折れやすくなっているんです。そこで、円筒のようなもので全体を包み、軸のブレを軽減してあげれば、芯が折れにくくなるだろうと考えました。市場調査をしてみたところ、今までにそういった発想の鉛筆削りはなかったんですよね」(田原さん)

クルクルと気持ちよく芯が削られていく
「この鉛筆削りのウリは、刃のついたユニットが上下に可動するため、鉛筆の長さに関係なく安定して削れるということです。あとは、鉛筆を削る行為そのものが精神統一につながるという話も聞きますし、大人が鉛筆を使いたくなるようなクールな雰囲気を演出したかったというのもあります。シンプルな構造でスタイリッシュなので、ぜひ筆箱に入れて携帯してほしいです!」(田原さん)
このように、田原さんの所属するカーデザイン学科では、車以外のプロダクトデザインにも取り組んでいるようだ。デザインの最高峰であるカーデザインの知識・スキルは、家電や家具など幅広い製品へも応用できるということだろう。