就職作品プレゼンテーションには東京・大阪・名古屋合計で1000社以上が来校
学生たちの個性光る展示は眺めるだけでも楽しかったが、最新の技術と若いアイデアによって生まれた数々の新しいプロダクトには、なんだか未来への希望すら感じてしまった。
最後に、就職作品プレゼンテーションという取り組みについて、HAL東京の担当者に話を聞いた。
「就職作品プレゼンテーションは約20年前から実施しており、別日程で『HAL大阪』(大阪府大阪市)と『HAL名古屋』(愛知県名古屋市)でも開催しております。大阪校と名古屋校の学生たちも東京校の就職作品プレゼンテーションに参加可能ですし、その逆も然りですから、自分の会いたい企業に会えるチャンスは、各校平等だということですね。
卒業生たちの活躍実績もあり、本校の学生目当てに3校全体で1000社以上の企業がいらっしゃいます。多い学生だと1日で20~30社の方から声がかかったり、企業の方に認められ、選考が一部免除になったりするなど、その後の就職活動が優位に進むこともあります。企業の方に直接アピールができるので、就職作品プレゼンテーションは指名採用につながる良い機会となっています」(HAL東京担当者)
なお、受付や会場の案内は下級生たちがサポートしており、それもまた、社会人としての挨拶やマナーを学ぶのにうってつけというわけだ。
スーツでビシッと身を固めながらも、ときには熱く、ときにははにかんだ笑顔で自分の就職作品を解説してくれた学生たち。各企業から寄せられたフィードバックを活かし、卒業する頃にはますますの成長を遂げていることだろう。
(文=森井隆二郎/A4studio)