稲垣吾郎が主演で濃厚ラブシーンありの軽薄男? 新境地を拓き続ける

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「これを稲垣吾郎が演じるのか」

 このような前情報を入れてから、いざ「ロストマン」第一話を読んでみた。連載誌面には表情を変えた稲垣の写真2点が掲載されている。これから楽しみに読むという方も多いと思うので詳細は書かないが、第一話の時点で<新開タカオ>は浮気相手のキャバ嬢とわりとリアルなラブシーンがあることだけはお伝えしておこう。つまりこの描写を読むと「そうか、これを稲垣吾郎が演じるのか」と多くの人が想像するということになるのだ。

 もし彼がまだジャニーズ事務所にいたならばこれはおそらく実現しなかった企画であり、描写だっただろうなと思う。新しいこと、大胆なことにも挑戦できる。つくづく、稲垣はジャニーズ事務所を離れ、個人で活動してよかったのではないだろうか。

 稲垣は2018年8月に発売された「週刊文春」(文藝春秋)に掲載された対談「阿川佐和子のこの人に会いたい」の中で自分のことを「14歳ぐらいから」「基本的に自分は俳優だと思っているんです」と述べている。もちろんジャニーズ事務所所属時代にも、スーパーアイドルSMAPの一員でありながら映画『十三人の刺客』で残虐で冷徹な悪役・松平斉韶を見事に演じ各方面から絶賛されたこともあり、俳優活動に熱心ではあった。だがあくまで「アイドル」としての看板を背負っていたため、制限される役柄は少なくはなかっただろう。稲垣はやりたくても、ジャニーズ事務所的に「ノー」を出したものもあったかもしれない。

 俳優としての実力はすでに折り紙付きの稲垣であるが、間違いなく事務所を出たことで今度もどんどん役の幅が広がっていくに違いない。筆者も個人的に「表の顔は飄々としたおじさん。でも裏では冷酷ななにかを抱えている」みたいな役を演じる稲垣を見てみたいと常々思っている。

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