
映画『検察側の罪人』公式サイトより
3月1日、第42回日本アカデミー賞が発表される。授賞式の模様は21時から日本テレビ系で放送される。
今回の日本アカデミー賞は『万引き家族』と『カメラを止めるな!』が主要部門のほぼすべてで優秀賞に選ばれており、今日の本番でも多くの部門でこの2つの作品から選ばれるのではと予想されているが、唯一この2作品がまったく絡んでいないのが助演男優賞である。
今回、日本アカデミー賞の優秀助演男優賞に選ばれているのは、岸部一徳(『北の桜守』)、ディーン・フジオカ(『空飛ぶタイヤ』)、西島秀俊(『散り椿』)、松坂桃李(『孤狼の血』)、そして、二宮和也(『検察側の罪人』)である。このなかから最優秀助演男優賞が選ばれる。
『検察側の罪人』は、木村拓哉と二宮和也の初共演映画ということで話題を呼び、ニュースサイト「映画.com」調べの2018年邦画興行収入ランキングでは8位(興収29億円)となったヒット作だが、日本アカデミー賞の賞レースにおいては、優秀助演男優賞で二宮和也が食い込むのみに終わった。
二宮和也の異様なスピーチ
二宮が日本アカデミー賞に絡むのは2016年に山田洋次監督作品『母と暮せば』で最優秀主演男優賞を受賞して以来となる。
この時の受賞スピーチは、良くない意味で前代未聞なスピーチとして、日本アカデミー賞の歴史に残っている。
この前年の日本アカデミー賞では、二宮と同じジャニーズ事務所のタレントである岡田准一が『永遠の0』で最優秀主演男優賞を受賞し、『蜩ノ記』で最優秀助演男優賞を同時受賞している。
『母と暮せば』の二宮と合わせれば、最優秀主演男優賞は二年連続でジャニーズ事務所のタレントが獲得したことになる。そこで二宮は、山田洋次監督をはじめとした『母と暮せば』関係者や、共演した吉永小百合らへのコメントもなく、いきなりジャニーズ事務所内部の話をし始めた。
<もう、ありがとうございます。昨年僕の先輩である岡田准一君がこの賞をいただきまして、すごくうれしくて、家で「すごいいい酒だなあ」と思って、飲みながら見せていただきました。でも、飲んでいくうちに悔しくて。「俺も欲しいな」という風に、だんだん思ってきたときに、会ったのかな、岡田君と。そのときに、「次はお前だから」と言っていただきました。
そのときは、全然自分の中では、そこまでピントがあっていなかったですし、ここに立つということは思っていませんでしたけど、すごくうれしいですし、「とったな」と思います。2年連続で、僕が先輩の次にこれをいただくのは、すごくうれしいですし、この姿を、まあ嵐の人たちも絶対見てくれてると思いますし、喜んでくれてると思います>(2016年3月4日付ニュースサイト「マイナビニュース」より)
1 2