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トヨタ炎上騒動で『スッキリ』出演陣の思考停止が浮き彫り

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『スッキリ』(日本テレビ系)番組ホームページより

 3月1日にトヨタ自動車の公式ツイッターアカウントが行ったアンケートが物議をかもしている。

 トヨタ自動車のアンケートは、<女性ドライバーの皆様へ質問です。やっぱり、クルマの運転って、苦手ですか?>という質問に、<とても苦手><どちらでもない><すこし苦手><得意です!>という選択肢が用意されたものだ。

 <やっぱり>という表現を用いて「女性は総じて車の運転が下手である」と決め付けるかのような表現に批判が多く寄せられ、トヨタ自動車はアンケートを削除。

 <弊社ツイッター広告にて、女性の運転技量が男性よりも劣るかのような不適切な表現がございました。多くの方に不快な思いをさせてしまいましたことを、心より深くお詫び申し上げます>との謝罪文を出した。

『スッキリ』でのズレた議論

 3月5日放送『スッキリ』(日本テレビ系)では、トヨタ自動車ツイッターの炎上騒動を扱ったのだが、そこでの議論がまた物議をかもしている。

 番組はまず、この炎上騒動に関して女性100人に対して『スッキリ』が独自にアンケートを行い、その結果、「偏見だと思う」が19人であったのに対し、「偏見だと思わない」が81人であったという情報を伝える。

 それに対し、高橋真麻は<私は過剰に反応し過ぎているなと思いますし、斜に構え過ぎているなと思いますね。(中略)ノイジー・マイノリティー、口うるさく言う少数派の人たちのためだけに、大多数の人は何も思っていないのに、そうやって(広告を)取り下げなくてはいけなくなってしまうのはおかしいなと思います>と語る。

 また、幻冬舎の編集者・箕輪厚介も<ピリピリし過ぎじゃないかなと思うんですけれども。ピリピリするために生きてんのかなと思うぐらい、こういうの見つけたときに、『あっ! やっちゃった』みたいなこと言って、トヨタほどの大企業が取り下げて『しめしめ』みたいな。その「正論プレイ」になっているような気がして>と、今回のトヨタ自動車の騒動をSNSユーザーの愉快犯であると語った。

 これに対し、日本文学研究者のロバート・キャンベル東京大学大学院教授は真っ向から異論を投げかける。

<「やっぱり」という日本語を辞書で調べると、定義があって、「案の定」「予測した通り」。で、その「予測した通り」というのは、世界一のメーカーのトヨタが女性に対して、『やっぱり、車の運転って苦手ですよね』という誘導をしているんですね、ここで>
<昔は、女性が免許をとらない時代が長かったんです。タバコも吸わない。電車のなかで新聞を読んじゃいけないっていう。規範がものすごくあって、いまも日本の社会のなかでそれを引っ張っているわけですよ。僕はシャッターを降ろしていると思うんですよ。女性に苦手意識というものを無意識に刷り込ませる。女性だけでなく、男性に対しても。男性もこれを見るわけだから>

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