
及川眠子さん
育てられないなら子どもを捨てろ
及川:それと同じで私は、親というのはモラルやルールを教えるためにいるんだと思っています。私も子どものころ、親から教え込まれたモラルや常識への反抗で、ダメージの服をやたらと着たり派手な髪色をしたりして親に怒られましたが、常識が刷り込みとしてあるから、年齢とともにそこに戻るんですよね。
――そういう経験、あります。当時はいやだったけど、いまは教え込まれていてよかったなと思いますね。
及川:現代はそれが何故ないかといえば、親が子どもにきらわれるのを怖がるからですよ。でも、親のことを嫌がる子どもって普通じゃない? うるさいし面倒くさいしって。子どものご機嫌をとって怒れないって、どうしてなんでしょうね。
子どもに関しては、最近、子どもを死なせてしまう事件がすごく多いでしょう。子どもができたときは幸せだったろうに。「育てられなくなったなら、子どもを捨てろ」と思います。里子など、育ててくれる場所ってあるんです。その子の命がつながっていたら、いつか自分が後悔したときに、会えるんだから。捨てるほうがはるかにいい。
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また家庭内での虐待が疑われる悲惨な事件だ。10歳の長女に対して髪の毛を引っ張る、服のまま冷水をかける、首付近をわしづかみにするなどの暴行を加えたとして…
――自殺の話ともつながります。
及川:男に愛されたいというオンナと母親とのあいだの葛藤に苦しんで、子どもをそうするっていうケースもあるんだろうけど……男の暴力から何かを守るために子どもを盾にしたりね。なんらかの自分のつらさがあるんなら、捨てろと。恋愛で疲れたときの話にも書きましたが、そのためにも、経済力は必要。精神的自立のベースになるのは、経済的自立です。
――きらわれても構わないけど、なめられたくはないっておっしゃっていたことがあるそうですね。
及川:私は若いころからあまりなめられることはないんですが、「絶対になめられるもんか」って思って生きてきましたね。たまにいる、なめてくる相手のほとんどは男で、同年代から年上。なめられないための武器として、知識は大切です。
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