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羽生結弦選手に人生を激変させられた人たちの凄まじいまでの幸福感

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 その結果、離婚は成立。しかも、勇気を出して元夫と対話をしたことで、むしろコミュニケーションは円滑になり、仲は良くなったのだという。

 介護職のメイさんもそうだ。彼女が介護の仕事を選んだのにも羽生選手が関係している。

 高校生の頃、彼女はかなり素行の悪いヤンキーだった。酒欲しさに閉店後のスーパーのシャッターを蹴り飛ばして暴れたことで警察に補導されたこともあるという。

 そんな荒んでいたある日のこと、いつものように深夜2時頃になって帰宅すると、リビングで父親がテレビを付けっぱなしにして眠っていた。

 その画面に映し出されていたのはソチオリンピックで滑る羽生選手だった。彼の滑りを見て<同年代でこんなにすごい人がいるんだ>という感動に震えた彼女は、真面目に生きることを誓う。

<そこからもう人生が変わりました。それで介護の専門学校に生きました。羽生さんに影響されて、やっぱり人の役に立ってみたいなっていうのがあったんですよね。テレビで見ていたら、震災とかで家を失ってしまったりとか、大切な人が亡くなってしまったりとか、そういう人に対しても元気を与えている存在だってわかったんですよね>

 また、2人の子どもをもつ専業主婦のハルさんは、育児ノイローゼにかかり、「子どもを育てるだけで自分の人生は終わってしまうのか」「楽しいことがなにもない」という鬱屈に心が壊れそうになっていた。その状況から救い出してくれたのも羽生選手だったという。

<彼のことを考えるだけで、気持ちが落ち着くようになった。それで自分の人生の時間の使い方をいろいろ考えられるようになった。子どもの大切さも逆にわかったんです>

 山里は彼女たちの話を聞きながら<ああいう感情になれるものが人生で見つかった人って、ムチャクチャ幸せですよ>とまとめる。

 山里の言う通りだろう。そういったファンたちの熱い応援は力にもなり、また、時には過大なプレッシャーにもなるのかもしれないが、自分の滑りがファンの人生を劇的に明るい方向へと変えていると知れば羽生選手も嬉しいだろうし、これほどアスリート冥利に尽きることはないのではないだろうか。

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