
山口真帆公式Twitterより
真相がまったく明らかにされず風化の一途を辿っていたNGT48暴行問題がここにきて大きな動きを見せた。
まず3月6日、元AKB48グループ総支配人の戸賀崎智信氏が、AKB48劇場支配人の細井孝宏氏、元NGT48劇場支配人の今村悦朗氏と居酒屋で楽しげに過ごす姿の写真とともに、<色々聞いた。みんなぐたらない報道に惑わされないように>(原文ママ)とツイートした。
NGT48暴行問題に関する第三者委員会の調査が続いている最中にも関わらず、宴席に説明責任から逃げ続けている今村氏がいたこと、さらに、その会合のなかでNGT48暴行事件に関する報道を「くだらない」と言っていた可能性を示唆する投稿内容に批判が殺到した。
戸賀崎氏はすぐにツイートを削除し、翌日には謝罪のツイートも投稿された。だが、事態はここから大きく進展していく。
3月7日には、戸賀崎氏のツイートを受け、AKSが<NGT48に関する事案について第三者委員会にて調査中であるにも関わらず、立場ある人間が不適切な行動をしてしまったことを、会社として厳粛に受け止め>(「AKB48 Official Blog」より)とコメントを発表。細井氏はAKB48劇場支配人を退任。また、AKSは今村氏との契約を解除することになった。
今村氏はNGT48暴行問題発覚直後の1月14日にNGT48劇場支配人を退任してAKS本社取締室付へ異動していたが、この人事によりさらに重い処分がくだることになった。
今村元支配人の契約解除でNGT48暴行問題が有耶無耶になる可能性
しかしこれは、NGT48暴行事件の真相解明にあたっては、いいニュースとは言えないのかもしれない。
これで今村氏は、AKSともAKB48グループともNGT48とも、いっさい関係のない人物になってしまったわけで、それを理由にこの問題についての説明責任を放棄する可能性がある。
朝日新聞アイドル取材班アカウントは、<NGTの事件と一連の騒動は今村氏が在任当時のことです。契約解除となっても全容の解明と公表、氏の責任の明確化は必須だと指摘しておきます>と釘を刺すツイートをしているが、これまでのAKSの対応を見る限り、今回の人事によって今村氏の責任が有耶無耶になってしまう可能性は決して低くないと言わざるを得ない。
山口真帆に対する暴行事件や、その対処の失敗にはまともに責任をとらせなかったのに、なぜ今回のツイート炎上に対してはこれほどまでに厳しい処分をくだしたのか。相も変わらずAKSの一般常識からズレた対処には疑問点が多い。
NGT48暴行問題の裏でなにが起きていたかの真相を語ることができるのは今村氏だけである。真相解明のためには今村氏による説明が不可欠だ。このまま「なかったこと」にだけは、絶対にしてはならない。
山口真帆がツイッターアカウントで怒りを表明
山口真帆は今回の戸賀崎氏のツイートを受けてAKSやNGT48運営を批判する一般ユーザーのツイートをリツイートしたり、「いいね」したりしているのだが、そのなかにこんな投稿があった。
<夢を追うのは命あってこそだけど、この大人たちは物理的にも社会的にもメンバー皆様方の命を守ってはくれない、だから避難した方が良い、と今回の件からそう思えてならない>
AKSのスタッフは、AKB48グループが世間からこういった評価を受けていること、さらに、それをメンバーである山口真帆が認めているということの深刻さを、もっと認識すべきだろう。
1 2