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米津玄師の問題提起ツイートに考える、暴力的な教育を肯定する世論への違和感

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米津玄師公式サイトより

 米津玄師が6日、Twitterを連投して以下のようなメッセージを発信。大きな反響を呼んだ。

<小学生のころ戯れに行った絵画教室で、同年代の生徒が描いた絵を指導という名目でズケズケと塗りつぶしながら修正した教師をそばで見ていた。その時の「こんな悪人が世にいるのか」と思った記憶が今なお人格の一部として機能してる実感がある>

<痛みがなければ理解できないという理由で、暴力を正当なものだと挿げ替えようとすることの浅ましさ。その胸には暴力に耐え切った優秀なケースだけが成功体験として残り、足元に積み上がった失敗には一切目を向けない。自分の指導能力のなさを子供に押し付ける態度でしょうね>

<子供ながらの「純粋な表現」が必ずしも美しいとは全く思わないけど、自分には何かができるという過信が才能なんだとすれば、それを叩き折る行為に意義なんてない>

 米津玄師のTwitterは写真と一言で構成されているものが多く、長文を投稿することは珍しい。そのため一部のファンからは「何かつらいことがあったのでは」と心配の声も上がっている。

 しかし、米津が自身のエピソードを交えながら教育に対する強い思いを語ったことには、多くのツイッターユーザーから「すごく同意できます。さすが米津さん、よく言ってくれたなと思います」「米津さんは、子どもの頃から人の痛みが分かっていたんだなと感動しました」と共感や賛辞の声が上がっており、3つの投稿を合わせると約47万件もの「いいね」がついている(3月8日正午現在)。

“暴力”を肯定してしまった都立町田総合高校の暴力動画事件

 米津玄師のツイートからは、大人による子どもへの広義の“暴力”を批判する意図を感じる。これで思い出されるのは、今年1月に起こった東京都立町田総合高校の暴力動画拡散事件への世間の反応だ。

 今年1月、東京都立町田総合高校の生活指導を担当する男性教員が、校内で生徒を暴行し怪我を負わせ、その暴行の一部始終を収めた動画が生徒の手によってTwitterに投稿、拡散されて問題となった。

 当初は暴力をふるった男性教師を批判する声が大きかったものの、動画のなかに生徒が「ツイッターで炎上させようぜ」と話す声が残されていたこと、生徒が男性教員を挑発するような態度であったことから、男性教員が生徒たちにハメられたという可能性が浮上。世論は、男性教諭の擁護へといっきに流れた。

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