キャリア・仕事

<顔採用>で就活市場に訴えたかったこととは 伊勢半の担当者に真意を聞いた

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伊勢半の採用サイトより

 2020年入社の新卒一括採用の就職活動が始まっている。就職活動といえば、リクルートスーツに黒髪が定番で、女性はパンプスとストッキング、マナーとしての就活用ヘアメイクも一般常識だとされてきた。バッグやコートを含め就活セット一式をそろえるのにもそれなりのお金と労力がかかる。

 履歴書やエントリーシートでは「個性」が求められる一方で、服装やメイクでは「没個性」が求められることに対して、違和感を覚える人は増えつつある。昨年ヘアケアブランドのパンテーン(P&G)が「自由な髪型で内定式に出席したら、内定取り消しになりますか?」などのコピーを添えた広告を展開した際も、話題になった。

P&Gパンテーン「就職活動の在り方を問う」広告は、なぜ内定後の話ばかりなのか

 ヘアケアブランドのパンテーン(P&G)の広告が、日本の就職活動の在り方に切り込んでいる。 25日から日本経済新聞や渋谷駅、東京メトロ線内にて展…

ウェジー 2018.09.28

 そして化粧品メーカー「伊勢半」が、<顔採用>を提唱して話題になっている。しかし、「伊勢半」のいう<顔採用>とは、“容姿の良し悪しで採用を決める”という意味ではない。

<顔採用>とは“好きなメイクでよい”ということ

 「KISS ME」などのブランドで知られる老舗化粧品メーカーの株式会社伊勢半。2020年新卒採用にあたり、商品企画職とデジタルマーケティング・広報宣伝職で<顔採用>を実施している。

 伊勢半の<顔採用>は、容姿で判断するのではなく、<好きなメイクで来てもらう、メイクを通じて自分を表現するという採用>だ。また、メイクのテクニックや容姿で判断するわけではなく、男性でも女性でもすっぴんでもフルメイクでもよい。

<就活用メイクにしばられたあなたではなく、好きなメイクで、いきいきしたあなたに。ばっちりメイクなのか。ノーメイクなのか。憧れの人と同じメイクなのか。メイクは自己表現のツールだからこそ、どうすればあなたに伝えられるか、ぜひこの機会に考えてみてください>

<私たち伊勢半KISSMEのブランドメッセージ「私らしさを、愛せるひとへ。」その「私らしさ」とは何か考えた上で、面接に来ていただきたいと思います。メイクも、服装も、ご自身を表現できる装いでご応募ください。「型にはまらない自由な発想で、新しい前例をつくりたい人」にお会いしたいからです>

 エントリーは3月1日にスタートしており、現在受付中。エントリーの際に提出する写真についても<「私らしさ」を表現している写真>とある。Instagramからのエントリーも可能だ。そして面接の際は、メイクだけでなく服装も自身を表現できる自由な格好。伊勢半の<顔採用>は、ネット上でも拡散され、好意的な意見が多く出ている。

 そこで、伊勢半の担当者に詳しく話を聞いた。

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