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ワクチンを子どもに打たせたくない人が身近にいたらどうすればいい?

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感覚、感性だけで判断するリスク

 余談ですが、私もその「勉強会」に参加したことがあります。そこは「専門家」へのインタビュー動画をみんなで見て、意見を交換するという催しでした。ところが動画は看護士やら薬剤師の語る「自分の思う、ワクチンが危険と思うポイント」であり、成分の一部を取り上げて不安を煽るなど、情報の妥当性がよくわからないものばかり。〈専門家風〉の人たちが“そう思った”ことだけはわかりましたが、有料で発信するレベルの情報なのか? と疑問しか浮かばない不毛な時間でした。

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生後5~6カ月になると、1日1食の離乳食を与えることを推奨される。個人差はあるだろうが、歯が生え始めてきたり、大人が食べているのを見てヨダレを垂らし…

ウェジー 2017.04.03

 動画鑑賞の後はホメオパスが登壇し、お母さんたちの質問に回答。唖然としたのは「二人目の子どもを希望しているが、風疹の予防接種を受けようかどうか迷っている」というお母さんへのアドバイスです。「風疹に対応できるレメディもありますよ」とにっこり……。砂糖玉(=レメディ)をワクチンと同列に語るなんて、なんつー無責任な。

 さらに「自然なお産」を推す有名人の娘さんも登壇し、見目麗しい笑顔をふりまきながら「都会に住んでいるけど、こんなに自然派育児を楽しんでいますよ」といったトークを披露。

 「勉強」って一体何でしょう? 今回のワクチンイベントでも登場した森戸氏の金言「感覚や感性で選んだと言っても、知識があったうえでの感性でないと」を、グッズ化してばらまきたくなりますね。

 久住氏は反ワクチンが生まれる背景について「ワクチンは国や自治体が『やりなさい』と圧力をかけ、国家権力や医療者が結託しているように見えるので、反知性・反科学・反権力の歪んた形が向きやすい」と解説していましたが、こういったイベントに参加していた方々にも、その構図に気づいていただける日が来るとよいのですが。

 イベント開催直前、『MMRワクチン告発』(原題:Vaxxed)なる映画が劇場公開中止となった騒動があり、当然その件も話題に上ります。反ワクチンではないと主張していたはずの日野市議員が「映画公開中止にがっかりとか言っちゃってたので(反ワクチン勢だと)ばれましたね」と、ナカイ氏がツッコミ。

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