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東京入管が体調不良を訴えたクルド人男性の救急搬送を拒否 ひどい人権侵害が日本で起きている

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入国管理局ホームページより

 外国人収容者に対する人権侵害の横行が問題視されてきた日本の入管管理局で、あまりにひどい出来事が起こった。クルド人男性が体調不良を訴えていたのにも関わらず、救急車に乗せて病院まで運ぶことを拒んだのである。

 ニュースサイト「Forbes JAPAN」によれば、3月12日、2018年1月から東京入管管理局に長期収容されているクルド人のチョラク・メメットさんは体調不良を訴えた。

 面会中に息苦しさや頭痛を訴えたため、チョラク・メメットさんの妻は面会を中断。入管職員に対して外の病院に連れて行ってもらえるよう頼んだが、医者の往診を受けるということで妻は納得。そして、診断の後に薬を出したとの報告を受けたので自宅に帰ったという。

 しかし、それは真実ではなかった。チョラク・メメットさんは妻に電話で、医師の診察もなければ薬ももらっていないとSOSを発信。妻はすぐに入国管理局に戻ったが、入管側は営業時間終了を理由に面会を拒絶し、病院に行かせてほしいというお願いもすべて断られた。

 19時ごろ、妻自ら救急車を呼んだが、入管職員はチョラク・メメットさんを病院に連れて行くことは認めず、救急車はそのまま帰らざるを得なかった。その数時間後、救急相談センターへ連絡したことで再び救急車がやって来たが、結果は同じだった。

 これらに対する入管職員からのまともな説明はなく、支援者も含め夜通しの抗議が行われたが、チョラク・メメットさんの病院搬送が認められることはなかった。

 この問題は13日の国会の質疑でも取り上げられ、チョラク・メメットさんは同日午後になってようやく病院に搬送された。

痛みを訴えるカメルーン人男性が放置されて亡くなった例も

 これほどの人権蹂躙があるだろうか。体調不良を訴える者に適切な医療を施す──そういった人間として最低限の振る舞いすらしないことから、入国管理局がいかに外国人収容者を人間として見ていないのかがよくわかる。

 2014年には、茨城県牛久市の東日本入国管理センターに収容されていたカメルーン人の男性が身体の痛みを訴えるも、適切な医療を受けられずに死亡する事件も起きている。

 男性はベッドから落ち、「I’m dying(俺は死にそうだ)」と声をあげながら、床を転げ回って苦しんでいたのにも関わらず、数時間にわたって放置された。部屋の様子はビデオを通して監視できるようになっており、職員が様子を見るシステムになっているのだが、当日の動静日誌には「異常なし」と記載されていた。結局、男性は心肺停止状態で発見され、緊急搬送された病院で死亡が確認されている。

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