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セガの辿る数奇な運命〜家庭用ゲームからパチスロ、そしてカジノ、リゾート事業へ

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セガ公式サイトより

 PC用や家庭用のゲームを手がけるセガ。現在でも定期的に新作タイトルをリリースしており、ヒット作も出ている。

 ただ、セガグループは現在ではゲームの専業というわけではない。正確にいえば、セガはセガサミーホールディングスとして株式を上場しており、現在は大小合わせて40社以上のグループ会社を抱える。かつてのゲームの「セガ」は、現在はセガサミーホールディングスを形成する事業会社に過ぎない。そしてそのセガサミーホールディングスは、現在大きな転換期を迎えている。

パチスロのサミーと経営統合 

 時計の針を戻す。ゲーム機として誰もが知るメーカーでハードとソフトの双方を手がけていたセガと、パチスロのサミーが経営統合すると発表したのは2003年だった。当時のセガは経営不振が続いており、その打開策として、サミーとの経営統合に活路を求めた形だった。しかし、経営統合の発表後もこの話はすんなりとは進まず、ナムコが別途セガに経営統合を求めるなど曲折もあり、いったんはセガがサミーとの経営統合を白紙撤回するなど、二転三転した。

 裏話をすれば、当時、セガとサミーは完全に正式合意して経営統合を発表したのではなく、その交渉中に一部のメディアにその話が流れ、最終的な詰めが甘いまま、経営統合を発表したという経緯があった。このため詰めの段階でなかなか最終合意に至らなかったのだ。

 しかし結果として、セガはナムコからの統合提案を断り、サミーとの経営統合を決めた。サミーはパチスロなど遊技機器の大手である。同社の里見治社長(現会長)は遊技機器業界のドンとも言うべき存在である。ゲームのセガとパチスロのサミー、ターゲットは異なり企業体質も違ったが、ともに娯楽市場ではあり、両社は総合的なエンターテイメントを目指すことになった。

 現在、セガサミーホールディングスの会長と社長(CEOとCOO)は里見一族が占めている。セガは現在もゲームタイトルを出し続けているが、かつての「ゲームのセガ」というイメージとは少し異なる。パチスロのサミー代表の里見一族が率いるセガサミーのゲーム事業会社という位置づけに近い。

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