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市場拡大が期待されるSTEM教育をビジネス化するには 子ども向けビジネスでこだわるべきポイント

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「Getty Images」より

 読者から次のような質問をいただきました。「自分は公務員ですが、今システム教育の教官をやっています。そこで自分の強みを生かし、地方都市で中高生以下のSTEM教育(サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、マスマティクス)で起業しようと考えています。午堂さんならSTEM教育をビジネスとして立ち上げる場合どのようにされますか?  特にこだわるべきポイントや、事業として継続していくのが難しそうなところがあれば是非アドバイスください」

 目のつけ所がいいと思います。なぜなら、今後子どものSTEM教育の市場は間違いなく拡大するからです。しかも、この方は現在システム教育の教官をされていて、得意なことがそのまま活かせます。

 さらにいいのは、地方都市ゆえに競合が少ないということ。現在、民間のSTEM教育ビジネスはほとんど大都市圏にしかなく、地方ではなかなかそういう機会がありません。

 なので自分で教室をやるだけでなく、学校への派遣授業、地元自治体とのコラボイベントなど、いろいろ展開が見込めそうです。

いかに子どもが夢中になれるかがカギ

 実は私も自分の子どもへの教育を兼ね、ゆくゆくは自宅でそういう教室を開こうと考えているので、勝てる要素をたくさん持っておられてうらやましいです。

 そこで、私自身のボイストレーニングスクールやリトミック教室の経験などから、「私だったらこうする」という視点で考察したいと思います。

 あくまで私の視点なので、これが絶対正しいということではなく、ご自身が進める参考になればと思います。

 まず、こうした子ども向けビジネスで私が考えるこだわるべきポイントは、子どもたちが「楽しい!」と夢中になってくれる授業を工夫することです。

 小学校高学年以上になると、親が行かせるというより、子どもが自発的に「行きたい」と意志を示して通うようになります(もっとも、最初のきっかけは親が作ってあげることも必要ですが)。

 だから、子どもが親に「行きたい」「行かせて」とねだるような楽しい授業が何より大事。受験(進学塾)ほど切迫したテーマではないですし生活必需品でもないので、やはりどこかエンタメ性を内包しているほうが続けてくれると思います。つまらない講座だと、「あそこね~」などと地方ゆえにマイナスな評判が伝わりやすいですし。

 そこで、とにかく現存する同業他社すべてに顧客として参加し、授業の進め方・カリキュラムでどういう工夫をしているのか、徹底的に研究することです。

 どうすれば子どもたちをのめり込ませられるか、盛り上げられるか、飽きさせないか、達成感を与えられるか。それはやはり年次によっても変わり、小学生と中学生と高校生とは教え方・進め方・カリキュラムも違ってくるはず。では同業他社はどのようなノウハウを持っているのか。市場調査は必須です。

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