1. シニア男性の積極登用
事件を起こす人の多くは若者男性ですが、それに代わる存在がシニア男性です。日中は主婦に活躍してもらえても、夕方以降は子どもがいるなどで難しい。ゆえに、体力がある若者男性が重宝されるということになりやすい現状があります。
しかし、シニア層の男性でも深夜の警備員などをしている人がいるのを見ると、まだまだ元気な高齢者もいると思われます。それに彼らがSNSに投稿するのは、たいてい孫など家族の写真だけだったりします。
そこで彼らに選んでもらえるよう、時給の割り増しや自社商品の社内割引の拡充など、シニア男性に応募をしてもらえる制度を作って訴求するという方法が考えられます。私自身、貧乏な学生時代は食費を浮かせるために賄い付きの飲食店を選んでアルバイトをしていました。
2. シフトリーダーの育成
正社員など大人の目があれば、ふざけた行為はできません。かといってずっとそういう立場の人を張りつけておくのはシフト的にも難しい。営業時間がそれほど長くないオーナー店舗であれば可能でも、早朝深夜も営業するチェーン店には無理でしょう。
そこで、すでに取り入れているであろう会社・店舗も多い、シフトリーダー制の導入です。有能な人材をシフトリーダーとして待遇を上げ、そのシフトを責任をもって運営してもらえるように動機づけをするのです。働きによってボーナスなどを出すのもアリです。
3. 従業員ミーティングや表彰制度の設置
自分が愛着を持っている職場や、自分の居場所が感じられる職場で、人はふざけたり手を抜いたりはあまりしないものです。
しかし、その職場に不満があったり、貢献している実感がなかったりすると、「別にいいや」と仕事が粗雑になりやすくなる。
そこで、日々のねぎらいの声がけのほか、定期的にミーティングを開き、現場で起こっている問題、従業員が改善してもらいたいという欲求や要望を吐き出させるようにします。すべての要求を受け入れることは難しくても、少なくとも「聞いてくれる」「共感してもらえる」と感じてもらえるようにすることです。また、表彰制度などを設けることで、従業員に「そこに所属して必要とされている実感」を持ってもらう方法も必要かもしれません。