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レディーファーストに異議あり、「“女性”だから“男性”に守られ大切に扱われるべき」なんて考えたくない

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「Getty Images」より

 先日「BUSINESS INSIDER JAPAN」が<「日本人はなぜ席を譲らない?」とツイートしたら「レディーファーストって意味不明」と猛反発された>という記事を掲載し、SNSを中心に話題となった。ニューヨーク在住の渡邊裕子氏の執筆記事だ。

 ニューヨークに20年以上住む渡邊氏は、<最近、エジプト人とイギリス人の男性同僚2人と東京に出張した>として、東京滞在中に電車を利用した時の同僚2人の行動と、電車を利用する日本人の行動を比較。

 同僚2人は、電車で席が空けばまず「女性」を座らせようとしたし、<女性(年齢はさまざま)やお年寄り(男女問わず)、荷物を持った人>にも積極的に席を譲っていた。今回に限らず、これまで通算で150人以上、主に欧米人の男性同僚を出張で日本に連れて行った経験があるという渡邊氏によれば、彼らの大多数が<同じような状況で反射的に立ち上がり、自分より体力のなさそうな人たちに席を譲る>そうで、<幼い頃からのしつけと、長年の習慣の賜物>だろうと渡邊氏は分析する。

 一方で日本では、電車で椅子取りゲームのごとく席を取り、周りを見ていない人がとても多い、と感じるという。

 また、渡邊氏が住むニューヨークは東京よりインフラがくたびれているが、エスカレーターやエレベーターのない地下鉄の駅では、<ベビーカーを押した女性や体の不自由な人がいると、見ず知らずの人同士が「ヘイ、手伝おうか?」「ほら、あんたもちょっと手貸して」という感じで自然発生的にチームになって、助けてあげている光景にしばしば遭遇する(手伝ったあとは何事もなかったかのようにアッサリ別れていく)>そう。こういったエピソードは、ここ10年ほど、日本で“ベビーカー論争”が勃発する度にクローズアップされる印象だ。

 今年1月に渡邊氏はTwitterで 「今日ニューヨークの混んだ地下鉄で席を譲ってくれようとした若者がいて、その時思った。東京に2週間ちょっといた間、毎日電車に乗ったけど、一度も席を譲ってくれようとする男性(私にであれ、近くに立ってる人であれ)に会わなかったな。」 とツイート。反響は大きく、女性から共感の声も寄せられたが、一方で反論コメントもあったという。

 渡邊氏は、そういった反論の中に、<純粋に「レディーファースト」というコンセプトが理解できていない(あるいはそれを受け入れられない)と思われる人々からのコメント>が複数あり、<いずれも男性のようだった>ことに着目。<そもそも「レディーファーストの考えは消えた」のではなく、日本には最初から存在していないと思う>と考えるに至った。日本の男性たちが「レディーファースト」をできないのは、「知らないから」だとの分析だ。

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