解散危機乗り越えたBTS、アルバム260万枚売上、スタジアムツアーは売り切れ続出

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BTSの「解散危機」は突然出た発言ではない

 JINの言葉は衝撃的な一言ではあるが、とはいえ、ファンにとっては寝耳に水といった発言でもない。というのも、2017年の世界ツアーを追ったドキュメンタリー映画『Burn The Stage : the Movie』(2018年11月劇場公開)でのインタビューでも、メンバーの口から、困惑、葛藤、疲労といった感情が吐露されていたからだ。

 映画のなかでは、何がメンバーの心身に負担を与えているのかについては具体的には明かされない。

 とはいえ、断片的に分かる部分もある。これまで韓国の音楽業界どころか、東アジア出身のアーティストが誰も体験したことのない規模での世界的成功をおさめつつあるプレッシャーもあっただろう。

 また、活動の規模が東アジアにとどまらず全世界に広がったことから、なかなか家にも帰ることができないうえ、RM以外は英語があまり堪能ではなく、慣れない環境で心身ともに疲労が蓄積しやすかったのも考えられる。

 BTSはメンバー自身が楽曲制作に積極的に関わるグループだが、スタジオに腰を落ち着けて曲づくりをする時間も取りにくいのか、SUGAがライブ後の打ち上げに参加せず、会場から拝借してきた赤ワインをひとりで嗜みながらホテルの部屋でパソコンに向かって曲づくりに励む様子も『Burn The Stage : the Movie』には映し出されていた。過密なスケジュールも心身に負担をかけていたのかもしれない。

 とはいえ、JINがスピーチした通り、そこからBTSは立ち直った。

 もしも2018年始めの時点でグループがなくなっていたら、米ビルボード総合チャートで首位をとることもなかったし、映画『ボヘミアン・ラプソディ』のライブシーンでおなじみの「ライヴエイド」が開かれたウェンブリー・スタジアム(2000年代に建て替えられたのでクイーンの立った会場とはまた別だが)で単独コンサートを開くこともなかった。

 「解散危機」に踏みとどまり、乗り越えたからこその世界的成功だといえるだろう。

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