
NGT48『春はどこから来るのか?』(通常盤)
今月21日、NGT48・山口真帆の暴行事件に対しての第三者委員会調査報告書が公開された。運営は「今後は健全な運営に取り組んでいく」とコメントしたが、それとは裏腹に “NGT48解散”とも取れる動きを見せている。
第三者委員会は、山口真帆に直接事情をきくとともに、メンバー42名とAKS役職員24名と他に14名、計80名に聴取、資料の提出も求めた。またメンバーのうち38名に記名任意の書面回答による調査を実施。記名回答24人、無記名14人の回答を得た。その結果、12名がファンとの“つながり”を持っているとして名前が上がったという。一方で、事件に関与したメンバーはおらず、処分は不問とした。
ごく一部のファンとの“つながり”(私的領域における接触)は、具体的には、「(事件の犯人3名のうち1名と)複数回個別に会っていたメンバーがいること」「(犯人3名のうち別の1名が)以前より、当該マンション内で、他のメンバーと会うなどしていたこと」などが事実だとして報告されている。
AKSのNGT48運営部は、“つながり”を黙認していた。積極的に調査や対応をしなかった理由として、具体的な規程がないためだと報告書では説明されている。不倫など不適切な男女交際が判明した場合は処分対象だが、ファンとの私的領域での接触は「不適切な男女交際」に該当するかどうかが曖昧だということだ。
山口真帆の事件告発以降、ネット上では数名のメンバーのファンとの“つながり”や事件関与が噂されてきたが、実に12名ものメンバーが“つながり”を持っていたと発覚したことは大きい。あらためて「犯行を唆したメンバーはいない」と明示されたものの、アイドルグループとしての存在意義を揺るがす事態であることに変わりないだろう。
果たしてNGT48は今後も前向きに活動を継続できるのだろうか。運営はすでに解散・撤退も視野に入れている可能性がある。第三者委員会調査報告書を公開した同日に発表された劇場スケジュールは、白紙だった。
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