精神科を受診したら、医師がスピっていた…診察時間中、患者に延々とトンデモ思想を聞かせる

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 スピトークのほかには、高額なレメディ(民間療法であるホメオパシーで使われる、砂糖玉)や保険のききにくい種類の漢方薬、ピアノレイキ(レイキ=手当療法の一種)CDを購入するよう、勧められたそう。

H美「でもそれらの詳しい使い方はあまりご存じないようで、あの人がいいと言っていたから……、という感じなんですよ。いずれにしても、それらを試してみたくても、私は先ほどもお話したとおりお金がありませんでしたから、買わずに済みました。唯一よかったのは、その点くらい(笑)。K先生は公立病院に勤めていた時代があり、その頃はとてもよく患者の話を聞いてくれる先生だったとの評判です。ところがご自身で開業してから、一気にスピ思想へ染まったようですね」

カルト信者だった母に似ていた医師

 H美さんが聞いた話では、K医師のスピリチュアルな思想を「受け入れられない」と拒否すると、「自分の方針と合わない」と診察を断られるとか。また当然、K医師の著作を読み遠方から通ってきたのに延々とスピ話をされるだけの診療に失望したという患者の声も少なくないと言います。そんな状況の中、病院側のスタッフも相次いで辞めたというウワサも。ちなみに私も、スピ思想の発信で有名な、別の医師のクリニックで、スピ活動が原因でスタッフが続々と辞めたという話を聞いたことがあります。つくづく、スピ活動と診療の場は、しっかり住み分け分けしていただきたいですね。

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精神科を受診したら、医師がスピっていた…診察時間中、患者に延々とトンデモ思想を聞かせるの画像2 ウェジー 2018.12.17

H美「スピ的な思想を一方的に迷いなく口にする姿は、某カルト宗教の信者だった私の母親とよく似ています。強めの口調で押してくるので、心がゆらぐときもありますが、母の件で『人から教わった話をそのまま主張し、全く疑いを持たない人は確実に危ない』ということを嫌というほど実感しています。ですから、沼に引きずり込まれずにすみましたね。母の口癖は、『この本に書いてあるから、間違いない』『正しい事を疑うなんておかしい。その通りしてればよい』『考えなくても、神が何とかしてくれる』でした。この『本』や『神』を『心屋さん』『happyさん』『引き寄せの法則』あたりに変換すると、そのまんまK先生の発言になります」

 1日も早く回復して社会復帰し、生活保護から抜け出した生活を送りたかったのに、的外れなスピリチュアル話を聞かされるだけでなく、最も必要とするトラウマ治療の話を一切してもらえないことに、心底疲弊してしまったH美さん。症状は悪化し、結局別の病院へ転院、現在も通院中という結果に終わったと言います。

H美「先生自身も、スピリチュアル詐欺に引っかかってしまっている被害者だとは思います。でも単純に、精神科医でもこういった怪しいものに引っかかってしまうんだなという点に、恐ろしさを感じています」

 何を信仰するのもどんな活動をするのも自由ではありますが、巷のキラキラ系スピリチュアルを盲信して〈治療〉に取り入れてしまっているという、何とも恐ろしい報告でした。

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