月齢が小さな子の場合
月齢の小さい子は、熱があるというだけのときでも受診したほうがいいでしょう。同じ感染症が原因でも、大きい子や大人なら軽い症状で済むけれど、小さい子はひどくなることがあるんです。
子どもの発熱の基準は、平熱よりも1度高い、あるいは37.5度以上が続くときです。生後6カ月までは、発熱だけで受診しても構いません。もちろん、それより大きい子でも発熱プラスなにかつらい症状や心配なことがあれば受診しましょう。
休日や夜間に急いでかかるか、日中まで待って受診するかは、お子さんの状態によります。時間外の外来は、普通の診療の“夜版”ではなく、できる検査や出せる薬は少ないのです。とりあえず一度診て日中の診療までもたせる、という目的のものなので、人員も設備も最小限で行っていますから、朝まで様子を見るのが心配なくらい具合が悪いとか、つらくて眠れなさそうといったときに受診するのがいいでしょう。
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だから、たとえば生後10カ月で熱はあるけどとても元気・食欲もあるというときには、救急外来に直ちに行かなくてもいいので、日中の小児科外来に行きましょう。
加えて、主に母乳やミルクから栄養をとっている子が、いつもの半分以下しか飲めていないときには、熱がなくてもすぐに時間外の外来を受診してください。