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子供の花粉症デビューは4~6歳が最多 花粉症の根治療法「アレルゲン免疫療法」とは

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「Getty Images」より

 花粉症はいうまでもなく日本特有のアレルギー症ではない。米国人の約30%は牧草、ブタクサ、樹木や雑草などによる花粉症(アレルギー性鼻炎)の症状がみられ、睡眠、仕事、学業に影響が及んでいるといわれる。

 有効な治療法として推奨されている花粉症のアレルゲン免疫療法は、花粉シーズンの2カ月ほど前からシーズン中または1年を通して実施し、月1回の高用量のアレルゲン注射または1日1回の舌下錠の投与を行う。アレルゲンに体を慣らしながら、アレルギー反応を抑制しつつ、症状を緩和する根治療法だ。

アレルゲン免疫療法は最低でも3年間継続

 英インペリアル・カレッジ・ロンドン教授のStephen Durham氏らの研究チームは「免疫療法は花粉症による鼻水、目のかゆみ、鼻づまり、くしゃみ、副鼻腔の圧迫感などの症状に高い効果をもたらす。ただ、2年間ではプラセボ(有効成分を含まない薬)との差が認められず、治療を少なくとも3年は続ける必要がある」とする研究成果を「Journal of the American Medical Association(JAMA)」2月14日号に発表した。

 Durham氏らは、中等度から重度の牧草花粉症の成人患者106人を対象に、Phleum属と呼ばれる牧草の花粉を含有する錠剤または注射のいずれかを用いた免疫療法群とプラセボ群に無作為に割り付け、それぞれ2年間にわたり投与した。

 治療開始前と治療開始から1年後、2年後、治療終了から1年後に患者を牧草に曝露させ、治療効果を判定。研究を完了した92人を対象に検討した結果、2年間の治療では十分な改善が認められなかった。

 Durham氏は「2年間で効果が出れば費用が安く、患者の負担も軽い。だが、免疫療法で長期的な恩恵を得るためには、少なくとも3年間は続けなければ、花粉症の長期的な寛解を見込めない」と説明する。

 米マイアミ大学ミラー医学部のLinda Cox氏は「花粉症患者は点鼻薬や抗ヒスタミン薬などを利用するが、最終的には専門医の治療を受けざるを得ない。3年間の治療で克服できるなら、受療する価値がある」と話す。

 Cox氏によると、他のアレルギーに対する免疫療法薬も開発されており、ヨーロッパ各国ではイエダニの免疫療法がすでに行われている。米国でも近く利用可能になる予定だという。

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