季節が変わり、新しい服や小物が欲しくなる時期です。気持ちが盛り上がるのは当然ですが、その前に、あることをやってみてほしいと思います。それは、家の中の写真を撮ること。特に、クローゼットやタンス・押し入れなど洋服をしまっている場所を撮ってみてください。それによって、いろいろなことが発見できるからです。
人間の目というのはよくできていて、自分が見たいものを見たいようにオート補正して見ているものだ、と映像の仕事をしている人に聞いたことがあります。たとえば、女性がメイクをし終わって鏡を見る時は、「うん、きれいになった」と感じるもの。でも、ふっと電車の窓に映った自分の顔を見た時には、あれ? とがっかりすることがありませんか?
なにかを意識して見るのと、無意識に見せられるのとでは、それが同じものでも違います。クローゼットもスマホなどのカメラで撮影してみれば、自分の目で主観的に見ている時には気づかない「現実」がばっちり映ってしまうのです。
まず、クローゼットの写真を見て「モノが多い……」と感じたら、衣替えの前に処分を考えたほうがいいでしょう。そのまましまい込んでしまうと、また来シーズンに新しい服を購入すれば、いっそうモノがあふれてしまうでしょう。スペースに対してモノが多いと、逆に無駄遣いを誘います。特に女性は、色やスタイルなど服の好みがだいたい決まっていて、同じようなアイテムを手に取りがち。クローゼットが服であふれていると、以前買った服がどこかに紛れてしまい、買ったことを忘れて似たような服を購入してしまうことも。そのお金は、使わなくてよかったお金、もったいないお金ですよね。
逆にクローゼットがすっきりしていると、今足りないアイテムは何かもわかりやすくなり、さらに有意義な買い物ができるでしょう。