
伸びているワークマンプラス
ワークマン新店舗に客が殺到し店内は大混雑
アウトドアウェアやスポーツウェアは、今ではすっかり街着としても定着し、ファッショナブルなアイテムが次々登場している。人気ブランドも多く、売上を競い合っている。そうしたなかで、新たな買い場が登場した。高機能ウェア専門店「WORKMAN Plus(ワークマンプラス)」だ。
作業服・作業用品の店舗を全国に827店舗を展開するワークマンの新業態で、昨年9月に1号店を出店、今年3月には一気に8店舗を出店、3月末には、12店舗となった。ちなみにワークマンはホームセンター「カインズ」などを擁するベイシアグループの作業服専門店。建設や塗装、設備など、工事関係の職人さん御用達のお店だ。
1号店の「ららぽーと立川立飛店」は、オープン日には客が殺到し店内は大混雑、レジ待ちの行列が30分以上という盛況を博した。開店セール終了後も、平日は50万円以上、土日祝日は100万円以上の売上があり、想定外の事態となった。
その後出店した店舗も予想を大幅に上回る状態が続いている。3月21日オープンした「ららぽーと甲子園店」は、オープン日の来店客数は1060人、売上は460万円と過去最高を記録した。
職人向け作業着から女性向けウェアへ
実はワークマンは以前から高機能ウェアを販売してきたが、広く世の中に知られたものではなかった。それが、ららぽーとという不特定多数が来場するショッピングセンターに出店したことで一変。今までワークマンを知らなかった一般客に初めてその存在が知られることとなった。
ワークマンプラスは、アウトドアウェアとワークウェアの2つの売場のある複合ショップで、平日の朝夕は職人が中心、日中は一般客がメインとなり、時間帯で客層が大きく異なる。
従来の店舗ではワークマンでは職人が休みのため落ち込んでいた店舗の休日の売上も、一般客が来店することで大きく増加。さらに、取り込めていなかった女性客が半数以上を占めるようになり、新たな客層も開拓した。ワークマンでも同じ商品を扱っているので、既存店舗でも売上が増加し、女性客も増えるという相乗効果を生み出している。