広瀬すず『なつぞら』にかかる異様なプレッシャー 松嶋菜々子からも「台本読んできてね」とダメ出し

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広瀬すず「朝ドラは女優にとって特別な作品」

 広瀬にとって朝ドラヒロインは、ひとつの目標でもあったようだ。エッセイ集『負けずぎらい。』(日経BP社)のなかで彼女は、<2年くらい前に、マネージャーさんから「朝ドラをやりたいと思ったことはある?」と聞かれたことがあるんです。そのときは、いつかは挑戦してみたいけど今はまだ無理だと思う、と答えました。朝ドラはどの女優さんにとっても、さらに高いところに羽ばたくための特別な作品になっている印象があります>と語っている。

 『なつぞら』は<さらに高いところに羽ばたくための特別な作品>となるだろうか。

 「週刊文春」(文藝春秋)2019年3月28日で彼女は、<視聴者の方にとって私はフレッシュな新人、というわけではないのかもしれません、だからこそ頑張らなきゃなって。私の前にいる九十九人のヒロインには、負けたくないと思っています>とも意気込みを語っている。

 広瀬の言う通り、朝ドラは新人女優の登竜門としての認識も根強い。そのなかにあって、日本アカデミー賞、ヨコハマ映画祭、キネマ旬報ベスト・テンなど、日本映画界の重要な賞を多く受賞してきた彼女が朝ドラヒロインを演じるということは、それはそれでプレッシャーがあるだろう。

 しかも、朝ドラや大河ドラマといったメジャーな番組は、NHKにも関わらず「視聴率」が芸能ニュースのネタにされることが多い。広瀬といえば、2018年のドラマ『anone』(日本テレビ系)が不調で、平均視聴率が4.9%(第7話、ビデオリサーチ調べ)と、4%台を記録するほどだった。ドラマの低視聴率は脚本や演出など製作サイドの責任も大きく、必ずしも主演の俳優や女優だけに理由があるわけではないが、それでも結局は主演のせいにされてしまうことが多い。『anone』の視聴率に関しても、メディアでは「広瀬すずは低視聴率女優」「広瀬すずはオワコン」といった切り口でネタとして消費されていった。

 『なつぞら』に関しても色々と理不尽な報道があるだろうが、そんな外野の声は撥ね除けて良い作品をつくってほしい。

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