
あの頃のSMAP
3月29日放送の『中居正広のキンスマスペシャル』(TBS系)で、中居正広が元SMAPの草なぎ剛の話をした。2016年末にSMAPが解散、2017年9月に草なぎ・稲垣吾郎・香取慎吾の三人がジャニーズ事務所を独立して以降、地上波のテレビ番組において独立組が半ばタブー化していることは公然の事実だ。
この日の『キンスマ』ゲストは、高橋英樹・真麻親子。高橋英樹といえば桃太郎侍、大御所俳優であるが、真麻が中学生だった当時、クラスメイトらは「高橋英樹なんて誰も知らない」状態だったそうだ。思春期特有の親への反抗もあったのか、真麻は父に「SMAPと共演できないなんて芸能人じゃない」とひどいことを言ってしまったという。ただ、その言葉が、高橋英樹がバラエティ番組にも幅広く出演するようになったきっかけだったそうだ。
当時を振り返る形で、「SMAPさんの人気はすごかったですから」という真麻に、中居正広は「当時、SMAPで誰が好きだった?」と質問。真麻の答えは「草なぎさん」だった。
すると中居は「(真麻は)やっぱちょっと変わってたんだね。変わってるわ。大穴、大穴いったよね」と笑わせ、「中学生で草なぎの魅力わかったの? 俺だって最近だもん、剛の魅力、先月ぐらいに初めて。先月までわからなかった、剛の魅力なんて」と発言したのだ。
SMAP解散後、あれほど国民的な存在だった「SMAP」というグループ名すら封印され、事務所に残った中居や木村拓哉が、事務所を辞めた元メンバーに言及することはほぼなかった。それ自体、全くおかしなことではあり、日本の芸能及び地上波テレビ局の異常性をまざまざと見せつけるものだが、だからこそ中居の発言は視聴者を驚かせた。
しかも3月になって、中居正広は立て続けに元メンバーの名前を出している。
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