やっぱり大きな病院のほうがいい?
大きな病院のほうがよさそうだからかかりたい、という人がいるかもしれません。でも、そうしたところは紹介状が必要なケースが多いですね。
先日、Twitterで「市民病院なのになんで紹介状が必要なんだ!」と怒っている人がいました。特定機能病院と呼ばれる病院や病床数が500を超える地域の病院に、紹介状なしで初診する場合には5,000円以上支払う決まりがあります(参照:政府広報オンライン)。
えっ、お金をとられるの? と意外に思われた方もきっといるでしょう。これには、理由があるのです。
大きな病院や高度先進医療を行う特定機能病院に、人員や設備がそれほど必要のない、軽い疾患の患者さんが集まってしまうと、医療者にも患者さんにもよくありません。医療者の仕事量が増え、患者さんの待ち時間も増えて、一人あたりの診察時間が減ります。そして、より速やかに診療を受けないといけないむずかしい病気やめずらしい病気を持った人への対応が遅れます。
大学病院だからいい、わけじゃない。
そのためまずは診療所・クリニックと呼ばれる、入院設備のない、あるいは19床以下の医療機関や、20床以上ある中小の病院で診てもらいます。そのうえで必要があれば、紹介状をもらって適切な医療機関に行くという方法を取るようになったのです。医療機関の役割分担です。
私の研修医時代はそうではありませんでした。研修医は、偉い先生の外来のお手伝いをしながら勉強をさせてもらいますが、私が大学病院で心臓を専門とする教授の陪席をしているときのことです。常連のようになっている近所のお子さんたちがいたのですが、元気な子ばかりなのです。
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ある子は兄弟で通っていたのですが特に心臓や循環器の病気はなく、「近くに大学病院があって、それだけ大きな病院なら、もしものときに安心だろう」というだけの理由で来ていたのでした。待ち時間はそうとうあったと思いますが、少し調子が悪いとお母さんが頻繁に連れてきていました。そういう患者さんは当時、小児科だけでも多かったし、ほかの科にもたくさんいたと思います。