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永遠の不良・萩原健一を蝕んだ希少がんGISTとはどんな病気か

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萩原 健一オフィシャルサイトより

 俳優・萩原健一(本名・萩原敬三)が3月26日午前10時30分、GIST(消化管間質腫瘍)のため都内の病院で急死した。享年68。

 

 2011年から闘病していたが、本人の強い希望で病名公表を控えた。葬儀は妻でモデルのリカさんら近親者だけで営み、27日に都内の斎場で荼毘(だび)に付されている。

 萩原さんは1967年、16歳の時に「ザ・テンプターズ」のボーカリストデビュー。1972年、映画『約束』で俳優に転身。ドラマ『傷だらけの天使』『太陽にほえろ!』『前略おふくろ様』、映画『影武者』『いつかギラギラする日』などで熱演し、“永遠の不良、ショーケン”が愛称になる。

 昨年7月、ラグビーがテーマのNHKドラマ『不惑のスクラム』の収録に参加。11月のTBS系『歌のゴールデンヒット』で堺正章と共演し、話題を集めるなど、闘病の様子は全く窺い知れなかった。

 3月18日、ミュージシャン内田裕也氏が亡くなった時には、所属事務所を通じて「非常に残念です。近々、企画書をもって裕也さんと共演することを楽しみにしていましたが、奥様のご不幸があり、タイミングを逃しました。心よりご冥福をお祈りします」とコメントを発表していた。

10万人に1~2人の希少がんGIST

 萩原さんが闘病したGIST(消化管間質腫瘍)は、どのような疾患なのか。

 消化管は、口腔から咽頭、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門まで続く管状組織だ。

 GISTは、胃や小腸などの粘膜の下に腫瘤(こぶ)状の病変を発生する粘膜下腫瘍(肉腫)の一種。粘膜に発生する胃がんや大腸がんとは異なる性質がある。

 この腫瘍の発症は、10万人に1~2人と少なく、希少がんに数えられる。発生部位は、胃70%、小腸20%、大腸および食道5%だが、十二指腸、小腸、直腸にも発生するという。

 主な発症要因は、細胞の増殖に関わるタンパク質の異常(c-KIT遺伝子またはPDGFRΑ遺伝子の突然変異)とされる。

 どのような症状を伴うのか。病変が大きくなっても自覚症状は少ないが、吐き気、黒色便(タール便)、貧血、腹部腫瘤(腫れ)、腹痛や腫瘍による下血などの症状を伴いやすい。

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