永遠の不良・萩原健一を蝕んだ希少がんGISTとはどんな病気か

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手術で腫瘍を摘出しなければ、GISTは根治しない

 ではGISTの発症がわかったら、どのように治療を進めるのだろうか? GISTは胃がんや大腸がんと比べ、周囲の組織に浸潤しにくく、リンパ節への転移も稀とされる。しかし、手術で腫瘍を摘出しなければ、根治はしない。

 病変が2cm以下なら内視鏡検査で1~2年に1回程度定期的に経過を診ることが多い。

 病変が5cm未満なら腹腔鏡手術を行うが、腫瘍が5cmを超えると悪性である可能性が高いので、開腹手術による切除が基本になる。

 ただ、完全に切除できたと思われる場合でも、手術後に肝臓や腹膜への転移を起こすケースがある。

 また、GISTではないのにGISTと誤診断されるケースも3~5%あることから、臓器の機能温存と正しい診断と治療を受けるために、治療の症例数が多い病院で治療を受けたほうがいい。

 さらに、初診時に転移があり切除できない場合、切除後に転移・再発して再手術できない場合、腫瘍が破裂していた場合など高リスクと診断された時は、再発を予防するために抗がん剤による薬物療法(アジュバント療法)を行う。

まだ検診方法の指針がないGIST

 希少がんであるGISTに予防策はあるのか。禁煙、節度のある飲酒、バランスのよい食事、身体活動、適正な体形の維持、感染予防が効果的とされるが、平凡すぎて日常生活で意識的な行動選択に結びつきにくいようだ。

 がんはいうまでもなく早期発見・治療に尽きるが、現在、GISTの検診方法についての指針はない。

 ちなみに、GISTの治療を受ける病院の情報については、国立がん研究センター希少がんセンター、希少がんホットライン、都道府県がん診療拠点病院の相談支援センター、GIST研究会「会員名簿および会員施設一覧」などが役立つだろう。

 なお、国立がん研究センター中央病院か東病院の受診を希望する場合は、希少がんホットラインで予約が取れる。

 GIST・肉腫患者と家族の会「NPO法人GISTERS」も、患者の病院選びの相談に応じている。

 萩原さんがどのような診断・治療を受けていたかは不明だ。今後もGISTの治療技術がさらに進展するように期待したい。

(文=ヘルスプレス編集部)

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