FNS春の祭典にドン引き!! 視聴者が求めているのは「誰かを蔑む笑い」ではない

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 だが、坂上は司会を務める『バイキング』(フジテレビ系)で、女優・有村架純の姉でタレントの有村藍里が大規模な整形をしたことを取り上げた際は以下のように語っていた。

<リスクを分かった上でやっていると思うんです。僕は全然、(美容整形手術))否定派だったんですよ。時代も変わり、話を聞いていくと、それをすることによって自分が心に自信が持てるんだったら1つのやり方なのかなっていう気がするようになってきた>

 今回の整形をした人を馬鹿にする態度を見る限り、坂上の本音がどこにあるのかさっぱりわからなくなる。

人の“容姿”をネタにするテレビ番組の問題

 人の容姿を笑いのネタにする番組自体にも、そもそもの問題がある。かねてからテレビ番組では、「美人でない女性は馬鹿にしてもよい」という風潮がまかり通ってきた。

 たとえば、女性芸人の「ブスいじり」は当たり前で、日々「笑いのネタ」として消費されている。芸人の場合は自ら容姿をネタにする人も多いが、素人の場合でもお構いなしに容姿をいじることもある。

 昨年9月に放送された『マツコ&有吉のかりそめ天国』(テレビ朝日系)では、「美人な女性にはどのような彼氏がいるのか」を調べるため、お笑い芸人の三四郎・小宮浩信が道行く女性に声をかける企画を実施。小宮は複数の女性に声をかけたのだが、後ろから声をかけ顔をみた途端に「あっ、大丈夫です」と断り、ぼそっと「あんまり可愛くなかった」と容姿を批判する場面もあった。道を歩いている人にいきなり声をかけ、容姿を批判する行為は失礼でしかない。

 ネット動画でも素人女性のブスいじりは定番コンテンツ化しれており、人気ユーチューバー「へきトラハウス」は昨年10月、『第2回 振り返りブスババ抜きゲーム!!!』という動画を投稿。街を歩く女性の後姿だけで美人かどうかを判断し、振り返らせて正解かを判定するという内容であった。

 こういった容姿に関する企画は女性が対象であることが多く、対男性では成立しない。「女性の価値は容姿で決まる」という感覚が根底にあるからだろう。

 テレビ局やユーチューバーは「面白い」「笑いになる」と思い、こういった企画を作っているのだろうが、本当にそれは“笑えるもの”なのだろうか。

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