『コブラ』寺沢武一氏の元アシスタント告発問題に見る、要介護者の性

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 寺沢氏の周囲には事務所スタッフ、妻子、愛人、元愛人など様々な人間がいるようだが、寺沢氏に夜間の介護が必要な状態だということが明らかでありながら、「“押しかけアシスタント”と呼」ぶようなこの女性にそれを任せていたのは、一体なぜなのだろうか。日中はヘルパーが世話してくれても、夜は同居人すらおらず、寺沢氏がひとりだったとしたら、その状況に問題があったのではないだろうか。

 また、もうひとつ別の問題も見受けられる。女性側の主張を聞くにしても、愛人とのやりとりや性欲云々など寺沢氏のプライバシーを暴く内容を掲載した「週刊新潮」も、リベンジポルノに加担している側面はないか。寺沢氏の事務所スタッフはTwitter上で<毎週発刊される週刊誌の、ごく一部の欄を埋めるために、(中略)おもしろおかしく祭り上げ、侮辱し、尊厳を傷つけるという行為>だと憤る。

 要介護者の性は複雑かつデリケートな問題だ。そしてごくプライベートな領域のことでもある。少なくともその点については、記事にするべきではなかったのではないだろうか。

(鼻咲ゆうみ)

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