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なぜ占いで「当たった」と信じ込んでしまうのか? 心理学的なその理由

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「Getty Images」より

 世の中には占いの好きな人が多いようです。雑誌に付いている星座占いや血液型占いといった手軽なものから、昔からある「易断」、「四柱推命」に至るまで、日常生活のなかにはありとあらゆる占いが入り込んできています。朝、家を出る時にテレビのワイドショーで星占いを見てから会社に行くという人も多いかもしれません。

 私自身は占いが好きではなく、ほとんど信じていませんが、時々「これは当たってるな」と思うこともあります。多分世の中の多くの人はその程度のレベルだと思うのですが、なぜ「当たっている」と感じるのでしょうか? ちょっとここで実験してみたいと思います。

占いは誰にでも当てはまる当たり前の指摘

 次の文章を読んで、それぞれの項目が自分に当てはまるかどうか考えてみてください。

*あなたは他人から好かれたい、ほめられたいと思っていますが、一方では自分のことを客観的に見て批判する傾向もあります。

*あなたは自分に弱みがあっても、普段はそれを克服することができます。

*あなたは十分に生かしきれていない才能をかなり持っています。

*外見的には自制的ですが、内心ではくよくよしたり、不安になる傾向があります。

*自分の判断や行動が正しかったかどうか真剣に悩むことがあります。

*あなたは自分独自の考えに自信を持っており、十分な根拠のない他人の意見を聞き入れることはありません。

*あなたは外向的・社交的で愛想がよい時もありますが、その一方で内向的で用心深く遠慮がちな一面も持っています。

*あなたの願望にはやや非現実的な傾向のものもあり、ロマンチストな傾向があります。

 いかがですか? 多くの方はほとんどの項目が自分のことを言い当てられているように感じたのではないでしょうか。この文章、実は星占いに載っている言葉を単に寄せ集めて適当に作っただけのものです。

 アメリカの心理学者バートラム・フォアが学生たちに心理検査を実施し、その結果の分析と称して学生全員に上記の文章を見せました。実はそれぞれの学生に渡した分析はすべて同じこの文章だったのです。それに対して当たっていると感じるかどうかを0から5までの数字で表してもらったところ、学生のスコアの平均は4.26だったそうです。ということはつまり8割以上の学生が当たっていると感じたことになります。

 いうまでもなく学生たちの性格はさまざまですから、みんなが同じように感じることはないはずです。まったく当たっていないという人もいれば、ほとんど当たっているという人もいるでしょうから、スコアが4.26というのは普通に考えるとあり得ない数字です。ところが多くの学生が自分に当てはまると感じてしまいました。おそらくこれを読んだあなたも同じように感じたのではないでしょうか。

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