融通きかない校則、教員も疑問符「なぜ地毛証明書が必要なのか」

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 先月行われた「#この髪どうしてダメですか」第1弾では、「地毛証明書を出す理由を教えてください。」「水泳で髪が茶色くなった子も、黒く染めなきゃいけないんですか?」「くせ毛で困っていても、縮毛矯正はだめですか?」など、学生の髪型校則へのホンネや疑問を集めた質問広告が朝日新聞に掲載された。

 そして今回の第2弾では、完全ドキュメンタリー形式のWebムービーをYouTubeで展開。実際に地毛証明書を提出したことがある学生、現役の先生のリアルな声や対話がまとめられている。

<学生>

「髪の毛茶色いか染めるか切るかって言われて、地毛証明書出したのに、染めるか切るか、なんでやるんだろうなと思いました」

「ずっと毎日水泳やってて茶色くなっちゃった感じ」

「私の高校は、地毛証明書を全員提出しなくてはいけなくて、髪の毛の色と癖の強さとを書かくてはいけなくて、なんでそれが必要なんだろうっていうの、納得がしたいというか」

 学校側に髪が茶色いからと黒染めを要求され、脱染剤で「髪を傷めまくりました」という学生もいる。茶色く染めるのはいけないのに黒染めはいいのかと矛盾を感じている学生もいる。

<先生>

「もともと地毛であれば、そんなものを提出する必要はないとは思うんだけれど、やっぱり中にはそういう風に髪を染めてしまって印象が悪くなってしまう子もいるから、そうではないですよっていうための証明」

「地毛証明書出してるとわかってるとしても、困らないようにとか、より注意されないように、より嫌な思いしないために指摘してるのかなっていうふうに感じます」

「自分は染める必要はないと思いますね」

「でも学校がそういうルールでやっている以上、それに則ってやるしかない。だったらお互いの距離感を縮めてお互いが納得できるような話し合いをするのがベストかなって思っています」

「いつまでも昔の引きずってるんじゃなくて『これからどういう髪型がいいと思う?』みたいな、『学生らしい髪型ってどう思う?』って改めて考えてもいいんじゃないかなって思います」

「昔のままですよね、まだまだ。それはすごく、変えていかなくちゃいけないんじゃないかなと思います」

「なぜ地毛証明書が必要なのか、それに対して学校側の考えだとか先生たちの思いだとか、伝えないと伝わらないんだなって感じました」

 また、「#この髪どうしてダメですか」キャンペーンに賛同した現役の先生もコメントを寄せている。

「教育現場では、先生同士が本音で自分の意見を言えないこともあります。そこから様々なすれ違いが起こる可能性もあります。学校として『生徒と先生の対話』『先生同士の対話』の機会をもっと設けていきたいと一層考えました」(翔凛高校・鈴木敏子校長先生)

「たとえみんなが疑問に思っていたとしても、長くあるルールをすぐに変えることは簡単なことではないと思います。今回の動画で描かれているように、まずは生徒と教師の間で対話を始めることが、大きな一歩になるのではないかと思います」(星城高校・大西康司先生)

 生徒と先生はもちろん、先生同士の対話も、校則の見直しには不可欠のようだ。

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