まさかの乳癌発覚に、息子の受験追い込みが重なって そのとき母は

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魔の2週間で不安に打ち勝つために

 癌がわかってから2週間は、患者にとってもっとも精神的に苦しい期間だと言われる。今西さんにとっては95%悪性だろうと告げられてから再検査の結果がでるまでがもっとも苦しい時間だった。

「夫には再検査を告げられたその日に『多分ダメだよ』って伝えました。最初こそ『えー!』と驚いていたものの、その時彼が動じずに受け止めてくれたのは本当にありがたかったですね。すぐ気を取り直して『病気もビジネスのプロジェクトと同じと思えばいい。目標があってそれを達成するためにステップを踏んでいく。癌だとしても、どう治療するか考えればいい』って言ってくれて」

 不安を打ち消すように、精密検査の結果が出るまでの間、今西さんは乳癌に関する本を読み漁った。

「今後自分が立ち向かうかもしれないことや対応しなくちゃいけないものが、はっきりすると落ち着くタイプなんです。何もすることがない方が不安。と言っても、毎日どんどん本が届くので、さすがに夫も『早ぇな……』と呆れてましたけどね(笑)」

 体験者の闘病ブログなどを読むと、励まされる場合もあるが、不安を掻き立てられることもある。今西さんはとにかく最初は、ネットではなく書籍を読むことで、医学的に正しいとされる見解を学ぶことに徹した。

「乳癌といってもタイプやステージによって治療法も経過も異なるんですね。そういうことを知ってからブログを読むと、実はその人の体験は自分には参考にならないかもしれない、とわかる。闇雲にネット情報に踊らせられなくて最初は良かったな、と思いました」

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