
gettyimagesより
多くの人が長きに渡り悩まされる、アトピー性皮膚炎。その定義は、日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018」によると、「増悪と軽快を繰り返す瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患」とあり、つまり「痒みがぶり返す症状」であると言えそうだ。
痒みが繰り返されるひとつの要因として考えられているのが、皮膚のバリア機能障害。微生物などの皮膚に障害を起こす外的要因と、元々アレルギー反応を起こしやすい体質という内的要因が重なることで、アトピー性皮膚炎が引き起こされるというが、外的要因に敏感な皮膚には、「セラミドが不足している」ことが、アレルギーに関わる研究で多く指摘されている。
そうしたなか、解決策として明るい兆しが見えたのが、2014年の国立成育医療研究センターによるこんな研究結果だ。
同センターによると、「新生児期から保湿剤塗布によりアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下する」ことが判明したのである。なんでも、「アトピー性皮膚炎の皮膚は免疫細胞が表皮を貫いて突起を伸ばしている」といい、そうしたことを、保湿剤で「皮膚乾燥を防ぎアトピー性皮膚炎の発症を防ぐことが示され」たという。
つまり、新生児期に乾燥を防ぎ保湿を心がけることで、アトピー性皮膚炎の芽を摘む可能性が高いというのだ。
赤ちゃんの保湿はいつから?
産後直後の赤ちゃん、つまり新生児は、「胎脂」と呼ばれている皮脂で皮膚が守られているが、24時間以内で消えてしまうという。すると始まるのが、乾燥だ。産婦人科の沐浴指導で「沐浴後に保湿剤の塗布」を推進されることもあるのは、そのため。
産後の女性の多くが、「こんな赤ちゃんに保湿剤が必要なの!?」と違和感を覚えるかもしれないが、沐浴する頃には、すでに乾燥が始まっているのだ。
となると、保湿開始時期は、産後、入院中の沐浴後からが望ましいといえそうだ。
赤ちゃんに保湿は必要ないという医師もいる?
一方、赤ちゃんに保湿剤を塗布することへ否定的にみる医師もいるようだ。
たとえばとある皮膚科医のwebサイトで、保湿の重要性よりも「入浴時、不必要に石鹸をつけて洗いすぎないこと」を唱えている。つまり、洗いすぎにより皮脂が奪われることに着目している。
とはいえ、洗いすぎていなくとも、大人の皮膚の半分の暑さしかないゆえ、乾燥しやすい赤ちゃんの肌。保湿が乾燥の悪化を招く……なんてことがない限り、保湿はするに越したことがないのだ。
赤ちゃんの保湿方法
保湿方法は、1日2~3回の塗布が望ましいとされ、タイミングは沐浴・入浴の直後はもちろんのこと、着替え時なども。特に乾燥が気になる箇所に、意識的に塗布することが大切。
保湿剤の量は、「赤ちゃんの肌に薄い膜ができるイメージで」と、小児科医の間でよく言われているようで、しっとりとした質感が残るくらいがちょうどよく、ベタベタと塗りすぎるのは望ましくなさそうだ。
赤ちゃんに使う保湿剤の選び方
赤ちゃんに塗布する保湿剤の選択肢としてあがるものはさまざまだ。
まずは、オムツかぶれなどにも重宝することで知られる、ワセリン。
石油を精製して作られた乾燥肌に最適な保湿剤として、ドラッグストアなどで手軽に購入できる。赤ちゃんには特に、純度の高い「白色ワセリン」(第3類医薬品)を薦められることが多い。
また、「赤ちゃん用」「ベビー」などの名称のついたクリームや乳液、ローションも、保湿剤として使用できる。それぞれの商品に特性があり、重視したい効能により選ぶ商品が異なってくるだろう。
皮膚科医が開発した赤ちゃんも使える保湿クリーム「ATP-CUEゲル」
なかでも注目したいのが、アトピー専門医である芝皮フ科クリニック(https://shiba-clinic.com/)の須階富士雄医師が開発した保湿クリーム「ATP-CUEゲル」だ。
同クリームの特性は、バリア機能の弱い肌に着目し、人間のセラミドにもっとも近い馬由来の「天然セラミド」と、痒みを緩和する「オクラエキス」が成分となっている点。
また、肌への安全性や優しさを重視して作られたことで、赤ちゃんだけではなく子どもから大人まで幅広く使用が可能という。
皮膚科医が手がけた、安全性の高い、天然セラミド配合の保湿クリーム……となれば、保湿対策だけでなく、前述の「アトピー性皮膚炎の発症を防ぐ」ことも、期待できそうだ。
大切な赤ちゃんの肌を守るためのひとつの方法として、念頭に置いておきたい。
・ATP-CUEゲル ジャー容器 100g
・ATP-CUEゲル ファミリーパック 500g
※当記事はPR記事です