集合住宅の騒音トラブル「子供の足音がうるさい!」と苦情がきたらどうすればいい?

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子供の生活音のレベルを客観的に測定する

――音の発信源が特定された次はどうするのでしょうか。

山岸 発信源がやはり自分の部屋だと判明したら、管理会社・管理組合は騒音が受忍限度を本当に越えているかどうか、客観的な数字を計測します。一言に「うるさい」といっても、人によって感覚は違いますよね。音に敏感な人もいれば、全然気にならない人もいます。そのため、音のレベルや頻度を各自治体が設定する環境条例上の騒音基準と照らし合わせて、客観的に我慢できない音なのかを判断します。

――仮に子供の生活音が受忍限度を越えているとなった場合、苦情を受けた家族は損害賠償などを支払わなければならないのでしょうか。

山岸 まず、子供の生活音が騒音基準を超えることは、あまりありません。また、超えたとしても発生源の家族ではなく、「うるさい家に住まわせている」として物件の持ち主、つまり大家さんが損害賠償請求の相手方とされる可能性の方が高いのです。だからこそ、騒音トラブルの解決は管理会社や管理組合の“義務”といえます。

騒音基準を超えた場合は管理会社に遮音パネルなどの対策を交渉

山岸 「子供の生活音」が環境条例の騒音基準を超えた場合、そもそも壁や床が薄すぎるという可能性もあります。そういった場合は大家さんや管理会社・管理組合が遮音パネルを壁に貼ったり、床にコルクを敷いたりといった工事をする必要があります。なお前提として、親御さんも子供が騒がしい場合はある程度叱ることも必要です。

また、騒音トラブルを解決することは管理会社や管理組合の義務といっても、すんなり騒音のレベルを測定したり、工事をしてくれるかはわかりません。その際は弁護士に相談していただければ、相談者と管理会社・管理組の間に入って、解決法を交渉します。

――

 「子供の生活音のトラブル」は当人同士で話し合っても、どちらかが我慢をするだけで何の解決にもならない。必ず、管理会社・管理組合に連絡することが大切だ。そして、集合住宅の騒音トラブルの解決法は三段階に分かれている。

① どこの部屋の騒音なのか突き止める
② 客観的な騒音レベルを測る
③ 遮音ボードなどの対応策を実行する

 管理会社・管理組合に対応を仰ぎ、「騒音トラブル」は根本から解決してもらおう。

 

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