
「Getty Images」より
企業による2020年度の採用活動が本格化してくるこの時期、私自身の反省を踏まえて、採用時の留意点を提案したいと思います。
新入社員にしろ中途社員にしろ、将来の会社を担うべき世代のスタッフが育たなければ、企業の成長はありません。
一方で、労働人口の減少によって人手不足がますます深刻になりつつあり、今後はもっとそうなるでしょう。また、人材の採用と育成には多大な時間とコストがかるので、ミスマッチ採用によるモチベーションダウンはもちろん、早期離職されることも企業にとっては大きなダメージです。
にもかかわらず、採用し、教えて育てては辞める、また育てては辞めるのを繰り返しでは、採用コスト、教育コストがすべて水の泡となり、現場の徒労感も強くなるだけです。
ましてや辞めた社員がライバル企業に移ったら、教育コストを肩代わりしてあげ、さらに自社のノウハウも無償提供したようなもの。
あるいはモラルハザードも懸念されます。同期や同僚が辞めれば、残った人にも迷いが生じ、「自分もよそへ移ったほうがいいのかな」と連鎖する可能性もあるからです。